芳賀 均
  ハガ ヒトシ   HAGA Hitoshi
   所  属   旭川校
   職  名   准教授
投稿題目等 Artを基盤とした小学校におけるSTEAM教育の実践と効果-「不完全なキット」による「目的をもった試行錯誤」-
月刊誌等の名称
(年・巻・号・頁)
日本科学教育学会年会論文集46。森健一郎・芳賀均。
発表年月 2022/09
備考 本研究は,STEAM教育を実践の場で展開するための研究として位置づけられる.小学校において,「直感」を働かせるArtを基盤としたSTEAM教育の枠組みを意識し,個々に調整が必要なキット(不完全なキット)による楽器制作をおこなった.活動の評価は,事前と事後のアンケート調査・自由記述によっておこなった.事前のアンケート調査では,楽器制作について「難しいだろう」と感じた子どもが7割程度見られたが,事後は「うまくいった」と感じた子どもが増加していた.自由記述では「切りすぎてしまったら,次はどのくらい切ればよいのかを考えられるので,それも勉強になると思いました」といったものがみられた.結果として,「不完全なキット」としての楽器の制作が,「直感」を働かせるArtを基盤としたSTEAM教育の実践の場,特にEngineeringにおける「目的をもった試行錯誤」の場として機能したことを確認することができた.