髙橋 均
  タカハシ ヒトシ   TAKAHASHI Hitoshi
   所  属   旭川校
   職  名   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/03
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 バーンスティンのフーコー批判再考:社会-認識論的言説分析に向けて
執筆形態 単著
掲載誌名 『現代社会学理論研究』
出版社・発行元 日本社会学理論学会
巻・号・頁 (10),141-153頁
概要 日本では1980年代以降、「正統な」フーコー派の言説分析の在り方をめぐって議論がなされてきた。イギリスの教育社会学者・言語社会学者バーンスティンは、フーコーの言説論に疑義を呈する論者のひとりである。バーンスティンは「社会関係なき言説」論=言説一元論を展開するフーコーを批判したが、彼らのテクストの詳細な検討からは、両者の言説論において言説は、「社会的かつ認識論的」に編成されるものとみなされているという共通性がみいだされた。バーンスティンによるフーコー批判の再考を通じてみいだされたのは、逆説的にも、フーコーを批判したバーンスティン自身の言説論の陥穽であるが、その陥穽は、言説分析にとって不可欠なパースペクティヴの所在を浮き彫りにし、「社会-認識論的言説分析」という、言説分析のひとつの方向性を指し示している。