髙橋 均
  タカハシ ヒトシ   TAKAHASHI Hitoshi
   所  属   旭川校
   職  名   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/03
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 イデオロギー論から象徴的統制論へ:バーンスティン理論におけるアルチュセール的視点導入の意義
執筆形態 単著
掲載誌名 『現代社会学理論研究』
巻・号・頁 2,61-73頁
概要 フランスの哲学者アルチュセールの理論的視点を自家薬籠中の物とし、自らの理論へと暗黙に取り込み、再配置したものとしてバーンスティン理論を位置づけ、そのアクチュアリティについて検討。バーンスティンは、イデオロギー論に依拠しつつ、それを「非―決定」のロジックを織り込んだ象徴的統制論として展開させ、①象徴的統制の諸機関/担い手の相対的自律性を示すことにより、「道具主義的国家観」の修正を可能にする視点を提示、②イデオロギー論における「誤認」を諸個人が受け入れるメカニズムをめぐる説明の欠如を補完、③相互作用(呼びかけ―応答)における「類別」・「枠づけ」の動的関係という視点を導入し、主体化過程における矛盾・裂け目・ジレンマを理論に組み込み、イデオロギー論における主体化のペシミズムを補完していることを論証した。