前田 輪音
マエダ リンネ MAEDA Rinne 所 属 教職大学院(札) 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 葛藤を伴う複数の意思決定場面の設定により市民性を育成する社会科授業の一提案 : 中学校社会科「南アメリカ州」単元の実践から |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 : 教職大学院研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 北海道教育大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻 |
巻・号・頁 | (13),71-81頁 |
総ページ数 | 10 |
担当範囲 | 指導した教職大学院の実践論文を活字化する作業で、全体の構成や調整を行った。 |
担当区分 | 最終著者 |
著者・共著者 | 久野 誠司
前田 輪音 |
概要 | 子どもの社会参加を志向する教育は、戦後一貫して社会科が目指してきたものの一つである。本研究は日本の社会科教育理論の蓄積を踏まえ、社会参加に必要な市民性育成の前提となる“意思決定”の十全な実現に向けて、今日的な中学校社会科授業の在り方を検討・構想・実践・分析した。その結果、市民性育成に資する意思決定の実現には、生徒における「価値葛藤」や「新たな観点の希求・獲得」の有無が作用し、これらの要素の出現のために「社会構造の分析を踏まえた双方の立場の比較」と「自己の意思決定に対する自己内討論」を促す複数回にわたる働きかけの有効性が示唆された。課題としては、「共感的理解を手がかりとした認識形成」「単元・授業構成の意図的な配列による生徒の既有認識の揺さぶり」の必要性が示された。 |