鴨川 太郎
カモガワ タロウ KAMOGAWA Taro 所 属 釧路校 職 名 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1996/03 |
形態種別 | その他論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 『《ドン=パスクワーレ》の解体=構築(デコンストラクション)』(博士論文) |
執筆形態 | 単著 |
概要 | ドニゼッティの最高傑作として、また18世紀的オペラ・ブッファの事実上の終焉を告げるものとして大方の評価が定まっていたドランマ・ブッフォ《ドン=パスクワーレ》を、本稿は記号論的視点から再布地化していく過程を記述したものである。記号論自体が当時の諸学の交差点上にあったため、本稿は精神分析学、現象学、哲学的人間学などとの学問的交接を余儀なくさせられたが、オーソドックスなオペラ分析の手法を超えて、音楽と言語の深層へと潜行していく過程は、図らずも、現在世界中の劇場で行われている異化効果を狙った演出の作業過程を明るみに出している。 |