福江 良純
  フクエ ヨシズミ   FUKUE Yoshizumi
   所  属   釧路校
   職  名   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/09
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 セザンヌの「円筒、球、円錐」とキュビスム-芸術における図法と空間意識-
執筆形態 単著
掲載誌名 図学研究
出版社・発行元 日本図学会
巻・号・頁 第47(2・3),25-35頁
概要 本研究は,これまで芸術の解釈で一般的であった作品批評によらず,芸術を人間意識が含まれた現象として扱うことで,作品が構造化される仕組みを明らかにしたものである.ここでは,立体と平面を次元の観点で対照的に捉えるのではなく,両者の間に働く機能に注目することで,その関係を総合的に捉えた.空間の2次元化は投影の典型的機能であり,それが伝統的に絵画の構造を決定してきた.その機能をふまえ,セザンヌの絵画論に端緒を持つキュビスムの構造が,本質的に絵画の条件を超え,実空間及び立体と等しいことを明らかにした.