(最終更新日:2024-04-25 14:44:02)
  黒谷 和志
  クロタニ カズシ   KUROTANI Kazushi
基本情報
   所  属   旭川校
   職  名   准教授
   所属講座   学校教育
   電話(D・I)  
学位
1. 1999/03/25
修士(教育学)(広島大学)
2. 1997/03/25
学士(教育学)(広島大学)
所属学会
1. 中国四国教育学会
2. 日本教育学会
3. 日本教育方法学会
4. 日本生活指導学会
5. 日本臨床教育学会
6. 北海道臨床教育学会
現在の専門分野
教育学
教育方法学 
研究テーマ
1.   リテラシー論の展開と教育実践の課題  
研究内容
子どものみならず私たちは、社会的な存在として、ある人間関係のもとで生活し、人格形成をおこなっているといえます。しかし、生活の中にある人間関係はさまざまな性格を帯びており、はじめからにしてその関係性が民主的なものであるわけではありません。私の研究の一つの大きなテーマは、生活指導および授業の場面で営まれる教育実践において、多様性をそなえて生きる人間が、差異を承認しつつ共同性を追求していくための諸条件を明らかにしていくことにあると考えています。
 とりわけ、パウロ・フレイレやその系譜に位置づく批判的教育学におけるリテラシー論に着目し、言説を多視点的に読みひらく批判的リテラシーの構造と、「対話」を方法論としたその共同的な構成過程について探究しています。ヴィゴツキアンのリテラシー論との連関をも視野に入れ、研究を進めています。
担当講義
教育課程と教育方法、教育方法学特講、教育方法学演習Ⅰ、教育方法学演習Ⅱ、教育方法学演習Ⅲ、教育フィールド研究Ⅱ(授業実践研究)、教育内容・方法特論Ⅱ(大学院)、教育内容・方法特別演習Ⅱ(大学院)
著書、学術論文
1. 2023/09/13 論文  「1960年代の授業研究と旭川校―全授研第3回全国大会に着目して―」 『北海道教育大学旭川校 百周年記念誌』 66-71頁 (単著) 
2. 2023/04/15 著書  「学級づくりと生徒指導-豊かなかかわり合いをどう育てるか-」(第4章) 『生徒指導』 79-97頁 (共著) 
3. 2023/03/24 論文  「批判的リテラシー教育における教育実践の教育方法学的検討-V.バスケスの論考を手がかりとして-」 『教育学研究紀要』(中国四国教育学会編) 第68巻,61-66頁 (単著) 
4. 2021/11/10 著書  「世界に向き合うリテラシー形成と教材づくり」(第8章) 『子どもとつくる教育方法の展開』 113-126頁 (共著) 
5. 2021/06/10 論文  「フレイレのリテラシー論が拓く学校教育の地平」 『季刊 人間と教育』(民主教育研究所編) (110),34-41頁 (単著) 
6. 2020/06/10 著書  「批判的リテラシー研究におけるリテラシー-概念の特徴と教育実践の展開-」(第1部第3章) 『学習集団づくりが育てる「学びに向かう力」-授業づくりと学級づくりの一体的改革』 40-50頁 (共著) 
7. 2019/12 論文  「子どもの権利を守り、学校・学級に『共に生きる世界』をつくり出す-『能力の共同性』論に着目して-」 『生活指導』(全国生活指導研究協議会編) No.747,54-61頁 (単著) 
8. 2019/08 論文  「批判的リテラシーを形成する教育実践の展開と課題-H.ジャンクスの統合モデルに着目して-」 『北海道教育大学紀要』(教育科学編) 第70巻(第1号),27-39頁 (単著) 
9. 2019/03 論文  「批判的リテラシー研究における教育実践の構想に関する一考察」 『教育学研究紀要』(中国四国教育学会編) 第64巻,507-512頁 (単著) 
10. 2015/08 論文  「子どもがことばを立ちあげる相互応答と子どもが共に生きる世界を立ちあげる対話を」 『生活指導』(全国生活指導研究協議会編) No.721,56-61頁 (単著) 
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月刊誌、書評、報告集及びコラム
1. 2024 「呼びかけと応答の関係性が息づく教室」(『北海道の生活指導』第28号(全国生活指導研究協議会北海道支部編、6-10頁))
2. 2023/01 「教室の中に『子どもたちとともに生きる世界』を築き出す-第54回道生研大会基調提案の検討を通じて-」(『北海道の生活指導』第27号(全国生活指導研究協議会北海道支部編、6-10頁))
3. 2022/12 「多様な他者の声と出会う学び」(「会員通信 秋冬号」(全国生活指導研究協議会北海道支部編))
4. 2022/03 「学校・学級の中に子どもたちの声が語り出される場と関係を取り戻す」(『みんきょう』No.137(リニューアル第6号)(北海道民間教育研究団体連絡協議会、28-32頁))
5. 2022/02 「教室の中に他者とともに生きる世界を広げる学びと活動をつくり出す」(『北海道の生活指導』第26号(全国生活指導研究協議会北海道支部編、6-9頁))
6. 2021/06 「子どもの声を聴きとり、子どもの声に根ざして学校・学級の物語を編み直す」(『生活指導』No.756(全国生活指導研究協議会編、高文研、30-37頁))
7. 2021/01 「学級を多様な子どもたちの声が交響する『ステージ』につくりかえる」(『北海道の生活指導』第25号(全国生活指導研究協議会北海道支部、6-9頁))
8. 2020/12 「子どもたちの声に依拠して、子どもたちがつながる活動や行事をつくり出す」(「会員通信 冬号」(全国生活指導研究協議会北海道支部編))
9. 2020/01 「『ヘルプ』に応答し合う関係を足場にして、子どもがつながる豊かな活動と対話の世界をつくり出す」(『北海道の生活指導』第24号(全国生活指導研究協議会北海道支部、9-13頁))
10. 2019/07 「子ども理解を深め、学校における生活と学習の『豊かさ』を問い直す」(巻頭言)(『北海道の臨床教育学』第8号(北海道臨床教育学会編))
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学会発表・講演
1. 2023/10 V.バスケスによる批判的リテラシー教育の構想と展開(日本教育方法学会第59回大会(自由研究14))
2. 2022/12 批判的リテラシー教育における教育実践の教育方法学的検討-V.バスケスの論考を手がかりとして-(中国四国教育学会第74回大会)
3. 2022/02 活動と対話を通して子どもたちの声を聴きとり、子どもたちのつながりをつくり出す(広生研フロンティア学習会)
4. 2021/09 多様な子どもたちが共に生きる集団づくりを求めて(子ども集団づくり基礎講座Ⅱ(道南会場))
5. 2018/11 批判的リテラシー研究における教育実践の構想に関する一考察(中国四国教育学会第70回大会)
6. 2018/10 子どもも教師も生き生きとする学級・学校(子ども集団づくり基礎講座Ⅱ(道央会場))
7. 2018/09 批判的リテラシー論の展開と教育実践の構築(日本教育方法学会第54回大会(自由研究11))
8. 2017/10 批判的リテラシーを形成する教育実践の展開と課題(日本教育方法学会第53回大会(自由研究9))
9. 2016/09 いま「チームとしての学校」」を問い直す-子どもの生活現実に根ざす学校をつくり出す-(日本臨床教育学会第6回研究大会課題研究Ⅴ)
10. 2012/11 卒業論文・修士論文における教育実践との出会いと学び(シンポジウム「教育実践現場と研究~フィールド研究を通した実践者の成長と課題~」)
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外部補助金等
1. 2021/04~2024/03  批判的リテラシーを形成する授業・教育実践の教育方法学的検討 (基盤研究(C))
2. 2016/04~2019/03  批判的教育学におけるリテラシー論の展開と授業・教育実践の改革 (基盤研究(C))
3. 2015/04~2018/03  社会的文脈に着目した数学教育における批判的思考力の育成に関する研究 (基盤研究(C)(研究代表:久保良宏))
4. 2012/04~2015/03  数学教育における「批判的思考」に関する教育方法学的視座からの研究 (基盤研究(C)(研究代表:久保良宏))
5. 2006/04~2008/03  ヴィゴツキー研究からみたリテラシー論の構築と学校改革の課題 (若手研究(B))
職歴
1. 2003/04~2007/03 北海道教育大学教育学部旭川校 助教授
2. 2007/04~ 北海道教育大学教育学部旭川校 准教授