教員情報 - 関谷　祐里 | 北海道教育大学

学位

1.	2004/03/25	博士（工学）（北海道大学）
2.	1988/03/25	工学修士（北海道大学）
3.	1982/03/15	教育学士（北海道教育大学）

所属学会

1.	1989/04～	日本統計学会
2.	1988/04～	日本数学会

現在の専門分野

数学基礎
数理統計学

研究テーマ

1.

多次元分割表における独立性検定等の改良に関する研究機関内共同研究

研究内容

離散多変量確率分布として代表的な多項分布に従う母集団に関する検定、すなわち、多項分布の適合度検定、複数の多項母集団の一様性検定、分割表の独立性検定における検定統計量の分布の近似について研究しています。これらの検定では、一つの帰無仮説を検定するための統計量が多数あり、それらの中からどの検定統計量を用いて検定するとよいかを調べるために、各検定統計量の帰無仮説や対立仮説のもとでの分布を比較することが必要になります。しかし、カイ2乗統計量や対数尤度比統計量を特別な場合として含むパワーダイバージェンス統計量はすべて同一の極限分布をもつため、この極限分布に基づく近似では各検定統計量を比較することができず、また、その近似は有限の標本数に対しては十分であるとはいえません。そこで、各検定統計量の分布のさらに高次の近似を求めることが必要になってきます。これまでに、統計量の正規化変換に基づく近似方法や、統計量の分布の漸近展開における連続項に基づく近似方法などを与え、従来の方法より近似が良いことを検証しました。

担当講義

統計学 I 、統計学 II 、統計学 III 、統計学演習 I 、統計学演習 Ⅱ 、統計学特講ほか

著書、学術論文

1.	2021/07	論文	improvement of the test of independence among groups of factors in a multi-way contingency table Japanese Journal of Statistics and Data Science （共著）
2.	2019/03	その他	２次元分割表の注意点算数・数学科「Ｄデータの活用」指導の充実に向けて（単著）
3.	2019/01	論文	Transformed statistics for tests of conditional independence in J×K×L contingency tables Journal of Multivariate Analysis 171,193-208頁（共著）
4.	2017/03	その他	子どもの“総合的な能力”の育成と生きる力（共著）
5.	2016/12	論文	Improved transformation of phi-divergence goodness-of-fit test statistics based on minimum phi*-divergence estimator for GLIM of binary data SUT Journal of Mathematics 52(2),pp.193-214 （共著）
6.	2016/03	その他	算数・数学授業づくりハンドブック（共著）
7.	2015/09	論文	漸近展開の不連続項を利用した離散バートレット型変換統計量日本統計学会誌 45(1),1-17頁（共著）
8.	2015/06	論文	Improved transformed statistics for the test of one factor independence from the other two in an r×s×t contingency table Journal of the Japan Statistical Society 45(1),77-98頁（共著）
9.	2014/12	論文	A new family of parametric links for binomial generalized linear model Journal of the Japan Statistical Society 44(2),pp.119-133 （共著）
10.	2014/08	論文	Bartlett adjustment of deviance statistic for three types of binary response models Proceedings of COMPSTAT 2014 pp.249-256 （共著）
11.	2014/01	論文	Transformed goodness-of-fit statistics for a generalized linear model of binary data Journal of Multivariate Analysis 123,pp.311-329 （共著）
12.	2011/12	論文	Improved approximations for the distributions of multinomial goodness-of-fit statistics based on phi-divergence under nonlocal alternatives. Journal of the Japan Statistical Society 41(2),pp.121-142 （共著）
13.	2011/10	論文	Improved transformed deviance statistic for testing a logistic regression model. Journal of Multivariate Analysis 102,pp.1263-1279 （共著）
14.	2008/06	論文	Approximations of the distributions of test statistics for homogeneity of a product multinomial model. Cominucations in Statistics-Theory and Methods 37,pp.1610-1631 （共著）
15.	2007/09	論文	Improved transformed statistics for the test of independence in r×s contingency tables. Journal of Multivariate Analysis. 98,1630-1657頁（共著）
16.	2004/11	論文	Improvement of approximations for the distributions of multinomial goodness-of-fit statistics under nonlocal alternatives Journal of Multivariate Analysis 91,pp.199-223 （共著）
17.	2004/03	その他	多項分布における検定統計量の分布の近似理論に関する研究北海道大学の博士論文 1-149頁（単著）
18.	2003/12	論文	Improvements of goodness-of-fit statistics for sparse multinomials based on normalizing transformations. Annals of the Institute of Statistical Mathematics. 55(4),pp.831-848 （共著）
19.	2002/05	論文	Asymptotic approximations for the distributions of the multinomial goodness-of-fit statistics under local alternatives. Journal of Multivariate Analysis 81(2),pp.335-359 （共著）
20.	2002/04	論文	A formula for normalizing transformation of some statistics Communications in Statistics-Theory and Methods 31(2),pp.163-179 （共著）
21.	2001/12	論文	An asymptotic approximation for the distribution of φ-divergence multinomial goodness-of-fit statistic under local alternatives Journal of the Japan Statistical Society 31(2),207-224頁（共著）
22.	1999/06	論文	A power approximation for the multinomial goodness-of-fit test based on a normalizing transformation Journal of the Japan Statistical Society 29(1),79-87頁（共著）
23.	1998/12	論文	A power approximation of the test of independence in s×r contingency tables based on a normalizing transformation Journal of the Japasese Society of Computational Statistics 11(1),65-77頁（共著）
24.	1998/06	論文	A power approximation of the test of homogeneity for multinomial populations based on a normalizing transformation Communications in Statistics-Theory and Methods 27(7),pp.1677-1691 （共著）
25.	1995/12	論文	s×r分割表の独立性検定における検出力近似について計算機統計学 8(1),1-14頁（共著）
26.	1995/06	論文	Power approximations of the test of homogeneity for multinomial populations Journal of the Japan Statistical Society 25(1),pp.97-109 （共著）
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学会発表・講演

1.	2023/03	多項分布の適合度検定統計量選択の指針とその応用（日本数学会2023年度年会）
2.	2022/12	スパース性の仮定のもとでの多項分布の適合度検定統計量選択の指針とその応用（科学研究費シンポジウム「統計科学の開拓」）
3.	2022/03	3次元分割表における条件付き独立性検定統計量の分布の近似について（日本数学会2022年度年会）
4.	2021/09	３次元分割表における条件付き独立性検定の変換統計量について（科学研究費シンポジウム「多様な分野における統計科学に関する理論と方法論の革新的展開」）
5.	2020/03	多次元分割表における多要因間独立性検定統計量の分布の漸近展開に基づく近似（日本数学会2020年度年会）
6.	2019/12	多次元分割表における多要因間独立性と多次元完全独立性の関係（科学研究費シンポジウム「統計的推測および確率解析に関する総合的研究」）
7.	2019/09	多次元分割表の種々の独立性モデルの関係について（2019年度統計関連学会連合大会）
8.	2019/03	３次元分割表における種々の独立性検定統計量の改良について（日本数学会2019年度年会）
9.	2018/09	多次元分割表の完全独立性検定における変換統計量の性能について（2018年度統計関連学会連合大会）
10.	2018/03	多次元分割表における完全独立性検定統計量の改良（日本数学会2018年度年会）
11.	2017/12	多次元分割表の完全独立性検定における変換統計量の構築について（科学研究費シンポジウム「大規模複雑データの理論と方法論、及び、関連分野への応用」）
12.	2017/09	多次元分割表における完全独立性帰無仮説のもとでの検定統計量の分布の近似（2017年度統計関連学会連合大会）
13.	2016/10	On improvement of generalized phi-divergence goodness-of-fit statistics for GLIM of binary data.（Hokkaido International symposium, Recent Development of Statistical Theory in Statistical Science）
14.	2016/09	正方分割表の対称性検定統計量の分布の近似（2016年度統計関連学会連合大会）
15.	2016/09	二項反応における拡張されたリンク関数族に基づく一般化線型モデルについて（2016年度統計関連学会連合大会）
16.	2016/08	Improved phi-divergence test statistics based on minimum phi*-divergence estimator for GLIMs of binary data.（22nd International Conference on Computational Statistics (COMPSTAT 2016)）
17.	2015/10	３次元分割表における１要因対２要因の独立性検定による改良変換統計量（科学研究費シンポジウム「多様な分野における統計科学の新展開」）
18.	2015/10	漸近展開の不連続項を利用した離散バートレット型変換統計量の性質について（科学研究費シンポジウム「多様な分野における統計科学の新展開」）
19.	2015/10	二項反応における一般化線型モデルのリンク関数の拡張（科学研究費シンポジウム「多様な分野における統計科学の新展開」）
20.	2015/09	多項分布の適合度検定における不連続項を考慮した統計量の変換について（2015年度統計関連学会連合大会）
21.	2015/03	多項分布の適合度検定統計量の分布に対する漸近展開の不連続項の利用について（日本数学会2015年度年会）
22.	2014/12	漸近展開の不連続項を考慮した多項分布の適合度検定統計量について（科学研究費シンポジウム「統計的推測の理論的基礎とその応用」）
23.	2014/10	二項反応の一般化線型モデルの検定（九州大学統計科学セミナー）
24.	2014/08	Bartlett adjustment of deviance statistic for three types of binary response models（21st International Conference on Computational Statistics (COMPSTAT 2014)）
25.	2013/11	二項反応一般化線型モデルにおける変換適合度検定統計量（科研費シンポジウム「一般化線型モデルの最新の展開とその周辺」）
26.	2012/10	２×２分割表の対称性検定におけるカイ二乗統計量のエッジワース展開について（科研費シンポジウム「統計推測理論の展開と諸モデルへの応用）
27.	2012/10	二項反応の一般化線型モデルにおけるパワーダイバージェンス適合度検定統計量の改良（科研費シンポジウム「統計推測理論の展開と諸モデルへの応用」）
28.	2012/09	ロジスティック回帰モデルにおけるφ-divergence適合度検定統計量の帰無分布の漸近展開（日本数学会2012年度秋季総合分科会）
29.	2012/09	二項反応の一般化線型モデルにおけるパワーダイバージェンス適合度検定統計量の漸近近似について（2012年度統計関連学会連合大会）
30.	2011/12	On a transformed phi-divergence goodness-of-fit statistic for testing logistic regression model.（International Conference on Advances in Probability and Statistics - Theory and Applications.）
31.	2011/11	二項反応の一般線型モデルにおけるあるリンク関数族の性質について（科研費シンポジウム「統計的推測の理論と方法論、及び、最近の動向」）
32.	2011/11	二項反応の一般線型モデルにおけるデビアンスの改良について（科研費シンポジウム「統計的推測の理論と方法論、及び、最近の動向」）
33.	2011/08	On performance of transformed phi-divergence goodnes-of-fit statistic for testing logistic regression model.（The 58th Session of the International Statistical Institute）
34.	2010/12	ロジスティック回帰モデルにおけるデビアンス統計量の改良について（科学研究費研究集会「生物情報解析の理論的基礎とその応用」）
35.	2010/12	二項反応の一般線型モデルにおけるリンク関数族とその選択について（科学研究費研究集会「生物情報解析の理論的基礎とその応用」）
36.	2010/11	多項分布の適合度検定統計量の漸近展開における離散項J2の評価についての考察（科学研究費研究集会「統計的推測方法の理論的展開とその応用」）
37.	2010/10	On the approximation for the distribution of multinomial Φ-divergence goodness-of-fit statistic under alternatives.（科学研究費研究集会「統計モデルによる現象の解析、並びに、その基礎理論」）
38.	2010/10	二項反応の一般線型モデルにおけるリンク関数について（科学研究費研究集会「統計モデルによる現象の解析、並びに、その基礎理論」）
39.	2010/03	ロジスティック回帰分析における検定統計量のモーメント修正に基づく近似の改良について（日本数学会2010年度年会）
40.	2009/12	ロジスティック回帰分析の検定統計量の分布の漸近展開（科学研究費研究集会「多変量モデル・時系列モデルにおける統計的推測の理論と応用」）
41.	2009/09	ｒ×ｓ分割表の独立性検定統計量の局所対立仮説のもとでの分布の近似について（2009年度統計関連学会連合大会）
42.	2009/03	ロジスティック回帰分析の改良変換に基づく検定統計量について（日本数学会2009年度年会）
43.	2008/09	ロジスティック回帰分析における適合度検定統計量の分布の近似について（2008年度統計関連学会連合大会）
44.	2007/12	r×s分割表の独立性検定統計量の分布の近似について（科学研究費研究集会「統計的推測理論の諸問題について」）
45.	2007/09	Performance of an asymptotic approximation for the distributions of statistics for multinomial homogeneity test.（The Ninth Japan-China Symposium on Statistics）
46.	2006/11	分割表における基本的検定統計量の分布の近似について(1)（科学研究費研究集会「統計モデルの数理と実際」）
47.	2006/11	分割表における基本的検定統計量の分布の近似について(2)（科学研究費研究集会「統計モデルの数理と実際」）
48.	2005/04	Numerical comparisons of the improved statistics for the test of independence in contingency tables.（The 55th Session of the International Statistical Institute,）
49.	2004/12	ロジスティック回帰分析におけるロジットの推定量の分布の近似について（科学研究費研究集会「統計科学の理論と応用の新展開」）
50.	2004/09	ロジスティック回帰分析における推定量の分布の近似について（2004年度統計関連学会連合大会）
51.	2003/12	多項母集団の一様性検定統計量における近似について（科学研究費研究集会「データ解析のための統計科学理論」）
52.	2003/09	複数の多項母集団における一様性検定統計量の帰無分布の形式的漸近展開（2003年度統計関連学会連合大会）
53.	2003/08	Improved goodness-of-fit statistics for sparse multinomials（The 54th Session of the International Statistical Institute）
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外部補助金等

1.	2012/04～2017/03	多次元分割表における独立性検定の改良に関する研究 (基盤研究（C))
2.	2012/04～2013/03	非対称・非線形統計理論と経済・生体科学への応用 (基盤研究（A))
3.	2004/04～2007/03	漸近近似に基づく分割表における検定の改良に関する研究 (基盤研究（C）)

職歴

1.	1982/04～1982/09	北海道厚岸郡浜中町立浜中中学校教諭
2.	1989/10～1991/09	北海道教育大学釧路分校助手
3.	1991/10～1994/09	北海道教育大学釧路分校講師
4.	1994/10～2005/05	北海道教育大学釧路校助教授
5.	2005/06～	北海道教育大学釧路校教授