浅山 慧
  アサヤマ アキラ   ASAYAMA Akira
   所  属   札幌校
   職  名   講師
受賞年月2024/12/28
国内外別 国内
種別 国際的又は全国的規模
授与機関名日本心理学会
受賞学術賞名学術大会特別優秀発表賞
タイトル心的対比は困難な目標の追求を促進させるのか?――文化に根づいた困難についての信念に焦点を当てて――
受賞者(グループ)外山 美樹,長峯 聖人,湯 立,浅山 慧,海沼 亮
受賞区分国内学会・会議・シンポジウム等の賞
概要心的対比とは,何らかの目標に対して,その目標が達成されることで生じるポジティブな結果と,目標遂行や達成を妨害するであろう要因を思い浮かべることで,望ましい将来と現実を対比させることである(Oettingen et al., 2001)。西洋人を対象にした研究では,心的対比を行うと,目標の達成可能性が高い簡単な目標では目標追求が強まる一方で,目標の達成可能性が低い困難な目標では目標追求が弱まることが示されている(Oettingen et al., 2012, 2014)。本研究では,自己の否定的で改善可能な側面を修正するために努力するよう動機づけられている日本人(Heine et al., 2001)は,困難に対する捉え方が西洋人とは異なるため,目標の達成可能性が低い困難な目標において心的対比を用いると,目標追求が促進されるという仮説を検証した。対象者は日本人406名,アメリカ人400名であった。本研究より,日本人の場合,困難な目標に直面した際に心的対比を用いることで,目標追求が促進されることが示された。