前田 賢次
  マエダ ケンジ   MAEDA Kenji
   所  属   札幌校
   職  名   准教授
投稿題目等 体験活動を意味づける論理構築の必要性 ‐米づくり体験を例とした予定調和(何らかの意義がある)をのりこえる視点作り‐
月刊誌等の名称
(年・巻・号・頁)
全道中 (2009・・・78-81)
発表年月 2009/04
備考 近年の総合ひいては教科教育研究が、一般的に教師たちの内発的な授業改造の過程の必然として準備されてきたとは言いにくい状況がある。 知的認識形成からメタ認知論の提唱に触発される形で「学び方」が提起されたのは九〇年代であり、 このころ身体性の問題も含めていわゆる体験活動なども強調されるようになってきた。個性重視と集団による学習や教師と子どもの共同といった視点も同様である。 そこで提起された授業改造の意図は、いずれもそれまでの授業実践設計を全否定し、「学力」と「ゆとり」のどちらか一方に重きを置く一面的かつ性急なとらえによって流行を追うことでなく、新たな授業構想のチャンネルとそれまでの蓄積されてきたチャンネルとを如何に統一し把握するかという終わりなき問題の提示であった。教育実践のパラダイム転換とはむしろこの原則の認識に立ち、教育内容と体験活動を含む授業方法の相関を問ことに他ならない。