蔦森 英史
ツタモリ エイシ TSUTAMORI Eishi 所 属 旭川校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/02 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 学習障害の生理心理的基盤 : 読み書き障害に関する検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 発達障害研究 |
巻・号・頁 | 29(1),17-24頁 |
著者・共著者 | 室橋 春光 , 加藤 有一 , 渡辺 典子 , 蔦森 英史 |
概要 | Nicolson(1999)は発達性読み書き障害が, 小脳機能障害に由来した自動化能力の障害を呈しており, その結果読み書きの習得が困難になるという自動化欠陥障害仮説を提唱した. しかしその論拠となる研究は, 片足でバランスをとりながら数唱を行う二重課題が中心であり, 読み書きのようなスキル習得過程の障害に関して報告されてはいなかった. 本研究は, 系列学習課題を用いて, 発達性読み書き障害におけるスキルの習得過程に関して検討した. 対象は読み書きに困難を呈する対象児2名(11歳, 12歳)と読み書きの困難を伴わない中学1年生1名, 及び大学生8名であった. 中学1年生1名および大学生は学習を通して, 決まった系列を想起する過程の減少が認められたが, 2名の読み書き困難児においては系列を想起するプロセスの減少が認められなかった. この結果から読み書き困難児において自動化能力が低下している可能性が示唆された. |