西内 沙恵
ニシウチ サエ NISHIUCHI Sae 所 属 旭川校 職 名 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/01/31 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 次元形容詞はどんなときに使われるか : 日本語とスペイン語の対照研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 国立国語研究所論集 = NINJAL research papers |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 国立国語研究所 |
巻・号・頁 | (14),209-230頁 |
著者・共著者 | 西内 沙恵, Sae NISHIUCHI |
概要 | 次元形容詞として,日本語には「高い」が,スペイン語には「alto」がある。日本語「高い」は,「あの弁護士は背が高い」のように,多義のうち次元的意味を表すために二重主語文の構造が必要な場合がある。一方「alto」は,興味深い通時的意味変化を遂げた多義語であるが,「高い」のような文法的制約を持たない。これらの形容詞の多義を対照し,右図の多義ネットワークにまとめた。また,多義と文法の関係を分析し,その使われ方の相違を対訳本から調査した。一方の言語で次元的意味を表す形容詞が,叙述用法ないし修飾用法で使われている場合に,もう一方の言語でどのように表されているかを観察することで,日本語とスペイン語の次元的意味の表され方の違いを明らかにした。日本語で次元的意味を表すのには,二重主語文にかかる換喩の特性が関わっていることを指摘した。また様々な文法現象の成立にかかる換喩現象が,日本語とスペイン語の形容詞の多義を表すのにも関わっていることを主張した。 |
ISSN | 2186-134X |
NAID | 120006381948 |