長尾 智絵
ナガオ チエ NAGAO Chie 所 属 函館校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/08 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 一宮道子による「絶対音感及び和音感を基調とせる女学校の音楽教育」
—昭和12年度の武蔵野高等女学校での実践に着目して— |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 音楽教育学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 音楽教育学会 |
巻・号・頁 | 47(1),37-48頁 |
概要 | 本稿は一宮道子(1897-1970)の武蔵野高等女学校における授業実践の内容、および笈田光吉(1902-1964)が確立した音感教育体系と、一宮の授業実践との関連を分析することによって、昭和10年代、国民学校芸能科音楽に至るまでの絶対音感教育の変化の過程において一宮道子が果した役割とは何であったのかについて明らかにした。笈田が1937(昭和12)年に公表した音感教育体系を公教育に適するように組み直すにあたり、一宮は、武蔵野高女での実践によって、第1に、生徒の実情をふまえ、カデンツを構成するいくつかの主要三和音に指導内容を限定し、和音感訓練の第1段階と合唱訓練を直結させた。第2に、公教育に適するように新たに組み直したこの課程と従来の歌唱指導とを連結させた。この2点の修正は、1938(昭和13)年7月に笈田によって中等学校用音楽教科書としてまとめられた。 |