吉田 安規良
ヨシダ アキラ YOSHIDA Akira 所 属 札幌校 職 名 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 教職経験に差がある教職員による打ち合わせを想定したロールプレイングによるメンタリングの一事例:「教師の成長とメンタリング」と「教職実践演習(養護教諭)」の合同授業実践報告 |
執筆形態 | 共著第一著者 |
掲載誌名 | 琉球大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 琉球大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻 |
巻・号・頁 | 6,129-152頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 吉田 安規良, 比嘉 俊, 和氣 則江 |
概要 | 琉球大学での,①養護教諭を養成する過程での“教諭”との協働を意識した養護教諭の職能形成の在り方,②教職大学院での協働的人間関係・環境が構築できる中核的教員の育成の2点に係る課題意識の解決に資するため,教職大学院での「教師の成長とメンタリング」の授業の一部を「教職実践演習(養護教諭)」の授業と合同で実施し,リアリティーのあるロールプレイングとして保健教育や保健管理に必要な会議(打ち合わせの機会)を行った。教育組織の枠を超えて行ったロールプレイングは,教職未経験者にとって貴重な経験だったと肯定的に受講者から評価された。現職大学院生がロールプレイングに参加することで実際の現場の様子が共有され,「新任養護教諭と初任者教諭と中堅教諭の協働」を志向したロールプレイングにリアリティーが増した点は,教職未経験者にとって有意義だった。教諭,養護教諭,あるいは栄養教諭といった職務イメージの鮮明化と共有や,職員会議の提案資料作成および模擬職員会議等を課題として提示していくことは今後も何らかの形で継続したいものの,今回の合同授業実践では,とりわけ学校環境についての共通理解の不十分さが露呈し,改めて「どこまでリアリティーを求めてシミュレートするのか?」という問題点を浮き彫りにした。履修時期的な問題から養護教諭志望学生がロールプレイングに必要な資料作成にかける時間が十分には確保しにくいことに加えて,養護教諭志望学生の意図が大学院生に十分に伝わらず,「自分の想定通りの議論ができなかった」ため,養護教諭志望学生にとっていささか消化不良なロールプレイングとなったことへの対応が必要である。中核的教員として求められる,後輩(若手)育成と業務遂行(同僚性の形成と協働による教育活動)を両立した会議への参加姿勢について,「教師の成長とメンタリング」科目担当者の現職大学院生に対する指導や支援の在り方として「若手育成の視点でコメントをする」旨の事前指導が必須である。 |