蔦森 英史
ツタモリ エイシ TSUTAMORI Eishi 所 属 旭川校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/07 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 日本語での音韻認識障害が認められない英語学習困難例 |
執筆形態 | 共著第一著者 |
掲載誌名 | 音声言語医学 |
巻・号・頁 | 50(3),167-172頁 |
著者・共著者 | 蔦森英史, 宇野彰, 春原則子, 金子真人, 粟屋徳子, 狐塚順子, 後藤多可志, 片野晶子 |
概要 | 発達性読み書き障害は複数の認知的要因が関与しているとの報告がある(Wolf, 2000;宇野,2002;粟屋,2003).しかし,読み,書きの学習到達度にそれぞれの情報処理過 程がどのように影響しているのかはまだ明確になっていない.本研究では全般的な知能は正常 (VIQ 110,PIQ 94,FIQ 103)だが漢字と英語の書字に困難を示した発達性書字障害例につい て報告する.症例は 12 歳の右利き男児である.要素的な認知機能検査においては,日本語で の音韻認識力に問題が認められず,視覚的記憶力のみに低下を示した.本症例の漢字書字困難 は過去の報告例と同様に,視覚性記憶障害に起因しているものと考えられた.英語における書 字困難の障害構造については,音素認識力に関しては測定できなかったが,日本語話者の英語 読み書き学習過程および要素的な認知機能障害から視覚性記憶障害に起因する可能性が示唆さ れた . |