長尾 智絵
ナガオ チエ NAGAO Chie 所 属 函館校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/02 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 加藤直四郎と日本ハリストス正教会の合唱 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 北海道教育大学紀要(教育科学編) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 69(2),219-228頁 |
概要 | キリスト教各教派の讃美歌・聖歌が日本の洋楽受容に重要な役割を果たしたことは事実である。日本ハリストス正教会の聖歌についても,特に明治期については,先進的役割を果たしたことが中村理平によって明らかにされている。大正期以降は,正教会の音楽活動がしだいに縮小する傾向にあったと中村もいい,もはや影響を与えるほどのものではなかったという見方もある。そのせいか,大正期以降の正教会の音楽活動についてはほとんど研究がなされていないのが現状である。そこで,本稿では正教会の聖歌合唱に深く関わった加藤直四郎を取り上げて,彼の生涯と合唱指導について明らかにすることで,明治以降のハリストス正教会の音楽活動の一旦を明らかにした。その結果,日本の合唱指導に関して,日本ハリストス正教会の聖歌が果たした役割は明治以降も決して無視できるものではないことが示唆された。 |