川端 美穂
カワバタ ミホ KAWABATA Miho 所 属 旭川校 職 名 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 健常な色覚における色識別力の個人差と熟練の過程 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 立命館文学 |
出版社・発行元 | 立命館大学 |
巻・号・頁 | (636),52-63頁 |
担当範囲 | 実験によるデータ収集及び分析 |
著者・共著者 | 川端康弘・川端美穂 |
概要 | 100色相配列テストを用いて、色識別力の個人差と繰り返し練習による熟練の過程について検討した。その結果、色覚健常者においても色識別力に大きな個人差が見られた。従来、健常者の色識別力は成人において大きな差異はないとされてきたが、非常に良好な色識別力を有する者から色覚障害の能力に近い成績の者まで多岐にわたることがわかった。また女性の方が男性より色識別力は有意に高く、とくに赤系統色の成績が良かった。課題を数ヶ月の期間で10回程度繰り返し行わせると、正答率は100%近くまで達した。より難度の高い色番号当て課題では、さらなる向上の余地が見られた。学習による変位が大きいことから、色識別力における個人差は日常生活における色に関する経験の影響が大きいようであり、高次の色覚過程における高い可塑性が反映されている可能性がある。 |