前田 賢次
マエダ ケンジ MAEDA Kenji 所 属 札幌校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/09 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 第4章 戦後「民間教育運動」の形成と地域教育実践 -奈井江プランの構築過程と教育実践- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 戦後日本の教育実践 -戦後教育史像の再構築をめざして- |
出版社・発行元 | 三恵社 |
巻・号・頁 | 74-94頁 |
著者・共著者 | 臼井嘉一,田中武雄,齋藤利彦,木村博一,梅野正信,木全清博,倉持祐二.板橋孝幸,土屋直人,和井田清司,森脇健夫,二谷貞夫 |
概要 | これまで奈井江プランとして紹介されてきたものは「科学的な社会認識の基礎を育てる系統」「小学校社会科の指導計画-『小学校社会科』の研究」を到達点としてとらえることができる。奈井江プランの「科学的な社会認識の基礎を育てる系統」は、後の日生連3サークルに代表される全国的な生産労働プラン創出において科学的社会認識・内容の「順次性」とし継承されていく。しかし、そこでは1956年段階で山下が規定した「科学的社会認識」と「社会科学的認識」の峻別や、社会認識を四つの領域からとらえた奈井江プランの全体的構造は捨象された。また同様に科学的社会認識の法則性や概念の獲得を小学校段階では目指さず、そこに至る過程として「科学的社会認識の基礎」を養うといった位置づけもまた捨象されたのである。 |