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長根 智洋
ナガネ トモヒロ NAGANE Tomohiro 所 属 釧路校 職 名 講師 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2024/03 |
| 形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
| 標題 | 理数探究基礎・理数探究を行うための基礎資料の作成一釧路川感潮域における植物プランクトン群集の時間的・空間的変動一 |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | ESD・環境教育研究(Journal of ESD and Enviromental Education) |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 北海道教育大学釧路校ESD推進センター |
| 巻・号・頁 | 26(1),11-19頁 |
| 総ページ数 | 9 |
| 担当区分 | 最終著者,責任著者 |
| 著者・共著者 | 嶋田蓮, 長根智洋 |
| 概要 | 「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理数編」において,「理数探究基礎」「理数探究」が新設された。探究の過程では,「理科の見方・考え方」や「数学的な見方・考え方」を活用して,課題の設定や実験計画の立案,観察・実験や考察などを行うことが求められている。そこで本研究では,釧路川で生じる潮汐に着目して,潮汐による植物プランクトン群集の変動を明らかにすることを目的とした。植物プランクトンの群集の違いをBray-Curtis指数で数値化し,クラスター分析を行った結果,3つのグループに分類することができた。また,これらのグループは塩分の大きさによって分類でき,淡水由来の群集,汽水由来の群集,海水由来の群集の3グループであった。この結果に基づいて作成した変動モデルから,干潮から満潮への時間経過に伴って,植物プランクトン群集は時間的・空間的に変動していることが明らかになった。本研究の探究過程において,「理科の見方」である「共通性・多様性」及び「時間的・空間的」などの科学的な視点で自然の事物・現象を捉えることと,数学的な手法の活用は不可欠であった。また,Bray-Curtis指数は様々な生物群集の解析に利用され,高等学校数学の知識があれば,Excelで算出可能である。以上のことから,本研究の成果を理数探究基礎や理数探究を実施する上での基礎資料として提案したい。 |