前田 賢次
マエダ ケンジ MAEDA Kenji 所 属 札幌校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/10 |
形態種別 | その他論文 |
標題 | 社会科副読本における津波防災記述から見えてきたこと
―岩手県・宮城県沿岸部地域を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 北海道歴史教室 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 北海道歴史教育者協議会 |
巻・号・頁 | (205),68-72頁 |
概要 | 三陸沿岸部の地域的特殊性を背景に、学校教育が天災である津波を教育内容にどう位置づけ、それが時間の経過によってどう変化したかを、小学校中学年の社会科副読本記述(1965年から2016年にわたり、筆者が現在、その記述を確認できた市町村の354冊)を津波災害の歴史的系統的な取り上げ方、口承・伝承の取り上げ方から検討の経年変化の把握と分析から検証した。津波災害は自然の摂理として冷酷にくり返されるが、経済活動や生活の論理との緊張関係は、時間の経過と共に、過去においても崩れてきた。検証を通してこの緊張関係の在り方を自然の摂理を前提とした社会の仕組みとして切り出すこと、過去の天災のリアルな被害やそれに伴う情動の継承が如何に困難であるり、テクノロジーへの過度の過信が深く関わっていることを再認識できた。 |