戸田 弘二
トダ コウジ TODA Koji 所 属 札幌校 職 名 特任教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 中学生における自尊感情の変動性と攻撃との関連―社会的スキルの緩衝効果― |
執筆形態 | 共著第一著者 |
掲載誌名 | 北海道心理学研究 |
出版社・発行元 | 北海道心理学会 |
巻・号・頁 | (38),1-14頁 |
担当範囲 | 第1著者が執筆、第2著者がデータ収集およびデータ解析を担当 |
著者・共著者 | 戸田弘二・川村遼 |
概要 | 本研究の目的は,自尊感情の高さと変動性が攻撃性に及ぼす影響を検討することである。その際,調査参加者を社会的スキルの高い群と低い群に分けて分析することで,社会的スキルの緩衝効果についても検討した。中学2年生126名を対象に2回の調査を行った。調査1では特性自尊感情と攻撃性に関する各種変数,及び社会的スキルを測定した。調査2ではホームルームの時間を利用して,5日間の状態自尊感情を測定し,その標準偏差を変動性の指標とした。その結果,社会的スキルの低い群でのみ,怒りと感情発散,直接的攻撃に自尊感情の高さと変動性の有意な交互作用が見られた。いずれも,自尊感情が高い場合は変動性が高い方が攻撃性が強かった。以上の結果から,社会的スキルの低い中学生が,自尊感情の維持や回復の手段として怒りや攻撃行動を用いている可能性が議論された。 |