本庄 十喜
ホンジョウ トキ HONJO Toki 所 属 札幌校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/07 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 通史叙述にみる近代日本の戦争と軍隊 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 歴史評論 |
出版社・発行元 | 歴史科学協議会 |
巻・号・頁 | (735),39-50頁 |
概要 | 1945年以降2011年現在まで、日本国内で刊行された日本史通史シリーズにおける、近代日本の軍隊と戦争にかかわる叙述の変遷・特質等を分析したもの。戦争認識は時代とともに変遷を遂げるものだが、戦争認識の変遷をさぐる上で鍵となるのが戦争呼称の変遷であろう。呼称それ自体が執筆者の戦争観や当時の歴史的位置づけを反映しているものであるとの判断から、拙稿ではまず戦争呼称の変遷の分析を行った。その上で、日清・日露戦争認識と植民地への視座が1970年代から変化を遂げていくことや、同じく70年代に「太平洋戦争」から「アジア太平洋戦争」へと呼称が変遷していく過程、さらには、「十五年戦争史観」の問題提起と叙述の深化について、1980年代の戦争犯罪研究の進展とのかかわりとともに分析・提示した。それぞれの時代状況を踏まえながら、当時の研究成果が通史叙述に反映し、徐々に歴史像を変えていく過程の一端を明らかにした。 |