前田 賢次
マエダ ケンジ MAEDA Kenji 所 属 札幌校 職 名 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 社会科教科書の比較から見た「漁師の植樹活動」の位置づけ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 科研費報告書「北海道と大分県を中心とした魚附林の歴史と現況に関する環境・総合学習教材の開発」 |
巻・号・頁 | 78-86頁 |
概要 | 小学校の社会科教科書における森と海の関係を、漁師の植樹活動の位置づけから検証し、その到達点と課題について整理したもの。多くの教科書記述にみられる漁師の植樹運動の契機の歴史的記述の誤りや、自然科学研究の知見からの漁師の植樹活動を単純に評価する観点の欠落を指摘するとともに、植樹活動の社会的背景としての200海里問題や1960年代の公害と開発の影響の欠落などを指摘した。そのうえで科学的因果関係について未確定な部分については,学習者による仮説形成を促すような開かれた形で授業を構成する工夫もあるべきであり,学んだ知識を総合して学習者自身に仮説としての因果関係を構成させるような扱いが必要となることを示した。 |