森 健一郎
モリ ケンイチロウ MORI Kenichiro 所 属 教職大学院(釧) 職 名 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/07/25 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 持続可能なエネルギー教育の重要性と多角的視点の育成―理科と社会の連携教育による高レベル放射性廃棄物の実践― |
執筆形態 | 共著第一著者 |
掲載誌名 | エネルギー環境教育研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本エネルギー環境教育学会 |
巻・号・頁 | 19(2),3-13頁 |
総ページ数 | 11 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 森健一郎、栢野彰秀、大山朋江、江角啓 |
概要 | 本研究の目的は,理科と社会の連携授業が生徒の問題解決能力や批判的思考力に与える効果を検証することである.この目的を達成するため,放射性廃棄物の科学的および社会的側面を統合的に学ぶことを目的とする連携授業を8時間に渡って実施した.振り返りシートのデータをテキストマイニングによる共起ネットワークと対応分析の出力によって評価したところ,以下の3点が明らかになった.まず,生徒の思考は授業の進行に伴い,単純な対立的思考から専門用語を駆使した複雑な考察へと発展し,社会的・環境的な広範な視点で問題の複雑性を理解するようになった.次に,実践力と自己実現力が向上し,地層処分問題を多面的に分析し,批判的思考を深めた.また,自身の限界を認識し,より深い理解を求める姿勢が問題解決能力の成長を示唆した.最後に,理論と実践の結びつきが強化され,一般的概念から具体的用語への移行や倫理的・社会的観点からの分析能力が養われたことが確認された. |