田口 哲
タグチ サトシ TAGUCHI Satoshi 所 属 札幌校 職 名 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1998/09 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 熱力学的物理量としての温度の導入法について |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 上越教育大学研究紀要 |
巻・号・頁 | 18(1),285-299頁 |
著者・共著者 | 森川鐵朗・田口 哲 |
概要 | 本稿では,国際単位系の基本単位ケルピンで測定される物理量,熱力学的温度の導入のための教程を考察した。この教程では,温度という物理量の存在から出発して,特別な温度である熱力学的温度の定め方,測定方法,単位の選択まで,中等・高等科学教科書にみられる各種の導入法を比較吟味しながら,一貫して記述した。そこで,それぞれの導入法では,どこを省略しどこに問題点があるかなどが,あぶり出される。熱力学的温度の理解のために,学習者にとってわかりにくく注意すべき諸点を論述し明らかにした。ここまでの論証に必要な重要項目は,熱平衡状態,同値関係,可逆的Carnotサイクル,Clausiusの表現(熱力学第2法則),Carnotの定理,気体の状態方程式,Clausiusの等式,外挿法などである。こうして,熱力学的温度を定める古典的自然科学の手法は,中等科学教育の担い手にとって一度は体験すべきものであることがわかる。 |
DOI | http://hdl.handle.net/10513/257 |