田口 哲
タグチ サトシ TAGUCHI Satoshi 所 属 札幌校 職 名 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/08 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Facile Formation of Water-Insoluble Cyclodextrin/Nafion Composite Films on Solid Surfaces. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Journal of Colloid and Interface Science |
出版社・発行元 | Elsevier |
巻・号・頁 | 28(2),634-637頁 |
著者・共著者 | K. Nakata, M. Sakamoto, S. Taguchi, N. Yoshida, K. Shimazu |
概要 | 水不溶性ポリ-β-シクロデキストリン(ポリ-CD)/ナフィオン複合フィルムが,ポリ-CDとナフィオンの混合溶液を基板上にキャストすることで容易に調製された。FT-IR測定により,50/50wt%ポリCD/ナフィオン複合フィルムは水に3時間以上浸漬した後もガラスおよび石英基板上で安定したままであるのに対し,純粋なポリ CD フィルムは浸漬によってほぼ完全に溶解したことが示された。フィルムの安定性は,フィルム中のp-ニトロフェノール (p-NP) の包摂量からも評価された。これは,フィルムが浸漬された p-NP溶液の紫外可視吸光度の減少から決定された。 包摂量の組成依存性から,膜はCDの50質量%までは安定であるが,膜中のCD濃度がさらに増加すると安定性が低下することがわかった。フィルムへのp-NPおよび 1-ナフトエート (1-Naph) の包摂に関する等温線から,包摂 (安定性) 定数は,各々3.7×103 M-1および1.9×102 M-1と決定された。これらの結果は,複合フィルムの調製後も CD の選択的包摂が保持されていることを示している。 |
DOI | http://dx.doi.org/10.1016/j.jcis.2005.02.084 |