田口 哲
タグチ サトシ TAGUCHI Satoshi 所 属 札幌校 職 名 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 化学電池を教材とするエントロピーとギブスエネルギーと熱力学的可逆過程の導入法について. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 上越教育大学研究紀要 |
巻・号・頁 | 21(2),431-442頁 |
著者・共著者 | 森川鐵朗・田口 哲 |
概要 | 熱力学的(巨視的)物理量の間には,数多くの関係式が知られており,それらはいくつかの定義に熱力学第1法則と第2法則を次々と通用し導出される。このような形式的な導出は論理的ではあるけれども,何となくしっくりしないという感覚を学生に残しているようである。本論文では,化学電池を教材とする思考実験を使い,化学を学ぶ学生にとって大切なGibbs-Helmholtzの式のイメージ作りをする。熱力学的物理量を理解する要点は変化の過程の可逆性に加えて,溶液の理想性である。そこで,起電力測定時における熱力学的可逆過程への接近法をまず議論し,その後で,理想性について考察する。可逆変化は不可逆変化から推定し,理想状態の物理量は実測値から無限希釈の極限値として外挿する。これらの方法の確立が本論文の大きな目標である。 |
DOI | http://hdl.handle.net/10513/155 |