田口 哲
  タグチ サトシ   TAGUCHI Satoshi
   所  属   札幌校
   職  名   学長
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2001/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 モル次元の教材化と物質量の釣り合いについて.
執筆形態 単著
掲載誌名 上越教育大学研究紀要
巻・号・頁 20(2),535-548頁
著者・共著者 森川鐵朗・田口 哲
概要 モル(と物質量)の教材化の要点は,その次元の導入法にある。まず化学量論にみられる「一対一対応」などの比較の方法を採用し,次にその方法を用いて化学物質に附随していて釣り合わせられる(等置できる)量をさがし,最後にそのようにして同一視できる量を集めて類をつくることで,物質量の次元は構成される。本論文では,この流れに沿って,物理量としての物質量の次元を考察し,その教材化を試みた。この方向は,SIにおけるモルをめぐる誤解を取り除く道にも通じている。化学教育で扱われる各種の法則を物質量間の等式(釣り合い)として記述することで,化学物質の世界から原子・分子の世界が垣間見られる。化学における物質量の役割を上述の視点から論じることで,生徒・学生の質問「化学では,モルがなぜ必要なのか」に答えることができる。最後の節で,モルの次元指導の骨子をまとめた。
DOI http://hdl.handle.net/10513/131