吉野 巌
  ヨシノ イワオ   YOSHINO Iwao
   所  属   札幌校
   職  名   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1998
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 異なる時代のメロディに対する調の解釈
執筆形態 単著
掲載誌名 音楽知覚認知研究
出版社・発行元 日本音楽知覚認知学会
巻・号・頁 4(2),81-99頁
著者・共著者 (単著)
概要 本研究は,バロック,古典派,ロマン派,近代の4つの時代のメロディから抽出した音列とランダム的音列を材料として用いて,絶対音感をもつ西洋音楽熟達者の調解釈反応の特徴を調べた。10人の被験者が与えられた音列に対して感じた調を選び調性感の程度を評定した結果,バロック,古典派,ロマン派の音列に対する調性感の評定値は音列の進行に伴って徐々に高くなる一方で近代の音列に対する調性感は高くならないこと,ロマン派,古典派,バロックの音列に対する調反応は近代の音列とランダム的音列よりも少数の調に集中すること,音列の各構成音は全音階音,特に主和音の構成音として解釈される頻度が多いこと,などが見出された。調解釈反応は時代によって若干異なっているとしても,調性的体制化の処理はどの時代のメロディに対しても同様に行われる,ということが議論された。
http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1769
DOI http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1769
PermalinkURL http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1769