安井 智恵
ヤスイ トモエ YASUI Tomoe 所 属 教職大学院(釧) 職 名 准教授 |
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発表年月日 | 2023/09 |
発表テーマ | 「地域創造型」コミュニティ・スクールにおける「ふるさと学習」の展開 |
会議名 | 日本学習社会学会第20回大会 |
主催者 | 日本学習社会学会 |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 釧路公立大学 |
開催期間 | 2023/09/02~2023/09/03 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 安井智恵 |
概要 | 地域とともにある学校づくりを実質化し、学校が「地域人材育成」という新たな役割を果たしていくためには、従来型の「学校支援・地域活用型」から「学校支援・地域参加型」へ、さらに「地域創造型」への発展や転換が必要である。
そこで本研究では、学校と地域の連携・協働に基づき地域人材育成に先進的に取り組んでいる「地域創造型」コミュニティ・スクールを事例として取り上げ、地域社会の一員として子どもを育む「ふるさと学習」の実態を明らかにし、今後の学校と地域の連携・協働の在り方に示唆を得ることを目的とする。 子どもたちは、コミュニティ・スクールで日常的に地域の人と触れ合い、学校内外で多くの地域の人と出会う中で、日常的に挨拶を交わす地域の知り合いが増え、地域社会の一員としての意識が培われ、居場所が出来つつある。また、本気の大人や先輩の中学生がスタッフとして活躍する姿に接することで、次は自分たちだという参画意識が高まっている。「ふるさと学習」を通じて、地域の良さや課題を探究し、よりよい地域の実現を考え提案することで、「ふるさと大好き」な子どもたちが育まれており、将来はふるさとで暮らすことを希望する子どもたちは8割にのぼる。 本事例から、コミュニティ・スクール制度を活用し、学校・家庭・地域が一体となって地域人材を育成することによって、ふるさとに暮らし、社会の形成に参加・参画していく子どもが育まれる可能性が示唆された。また、地域の教育力も向上し、学校を核とした地域づくりが進んでいく展望が示唆された。 |