村上 健太郎
ムラカミ ケンタロウ MURAKAMI Kentarou 所 属 函館校 職 名 准教授 |
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発表年月日 | 2023/12 |
発表テーマ | 京都盆地東山山麓の集落に残存する伝統的な石積み壁に生育するギフベニシダ(Dryopteris kinkiensis)の生育環境 |
会議名 | 2023年度環境情報科学研究発表会 |
主催者 | (一社)環境情報科学センター |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2023/12/18~2023/12/18 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 村上健太郎・張平星・福井亘・髙林裕 |
概要 | 京都盆地の集落に残存する白川石(黒雲母花崗岩)の石積み壁に生育するギフベニシダ(複数地域で絶滅危惧指定されるシダ植物)の生育地特性を調査した。同地区の白川石以外の石積み壁を対照区として比較調査した。その結果,本種は明らかに白川石の石積み壁に偏って記録された。 本種の生育地は,相対的に土壌含水率が低く,天空率は中間的であったが,それらの範囲は狭かった。モルタルで目地がされるなど,修復された調査区では生育確率が低かった。日本の伝統的な石積み壁は稀少シダ植物の保全に寄与できる。本種の保全のためには花崗岩等による石積みを残す必要があり,補修の際に,本種が生育できる余地を残す工夫が必要である。 |