福原 崇之
  フクハラ タカユキ   FUKUHARA Takayuki
   所  属   岩見沢校
   職  名   准教授
発表年月日 2024/03
発表テーマ 「財務的持続可能性の規則:FSR」の導入がサッカークラブマネジメントに及ぼす影響
会議名 日本体育・スポーツ経営学会 第47回大会
主催者 日本体育・スポーツ経営学会
発表区分 学会発表
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
国名 日本
開催地名 久留米市
開催期間 2024/03/16~2024/03/17
種別 国際的又は全国的規模
発表者・共同発表者 福原崇之
概要 2022年4月からUEFAは、ファイナンシャル・サステナビリティ・レギュレーション(Financial Sustainability Regulations:財務的持続可能性の規則、以下FSR)の導入を決定した。FSRは、ソルベンシー(支払い能力)、スタビリティー(安定性)、コスト・コントロールの3本の柱からなるが、FFPとの大きな違いは、コスト・コントロールの導入である。これは、直近1年間の総人件費が総収益の70%以内に抑えなければならないというルールである。
そこで本研究は、このコスト・コントロール規則に注目し、このルールの導入がクラブ経営にいかなる影響をもたらすのかを、簡単なモデルを用いて分析を試みるものである。
モデル分析により、FSR下において過大な資本投資が行われていることが示唆された。留意すべきは、コスト・コントロールの判断基準では、アカデミー部門の人件費や施設整備費等は、費用に含まれず、資本として扱われるということである。そのため、クラブがアカデミー世代の選手を過大に獲得したり、施設に過剰投資してしまうという行動を導く可能性が示された。