田口 哲
タグチ サトシ TAGUCHI Satoshi 所 属 札幌校 職 名 学長 |
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発表年月日 | 2024/09 |
発表テーマ | 探究型実験教材「電解質水溶液入り寒天半電池」の開発 −イオン化傾向の探究とイオン化傾向の知識を活用した未知金属同定の実践− |
会議名 | 一般社団法人日本理科教育学会第74回全国大会 |
主催者 | 一般社団法人 日本理科教育学会 |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 田口 哲, 濵谷成樹 |
概要 | 高等学校「化学基礎」では,「酸化と還元」の学習において金属のイオン化傾向やダニエル電池の反応が扱われている。高等学校「化学」では,「物質の変化と平衡」においてイオン化傾向の学習を前提として化学電池が扱われている。
一方,イオン化傾向の学習は,語呂合わせによる丸暗記に終始しがちであり,現行の学習指導要領において重視されている「生きて働く知識・技能の習得」や「自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力の育成」に繋がりに くい。本研究では,イオン化傾向を単なる丸暗記するのではなく探究的に見出すための,そしてイオン化傾向の知識を活用して未知金属を実験的に同定するための我々が開発した簡便な教材を高等学校「化学基礎」「化学」で授業実践した結果を分析することを目的とした。研究の結果,その結果,ワークシートの工夫により,クラス全体の8割の生徒が正しいイオン化傾向の序列を探究的に導くことができたが,イオン化傾向の知識等の既習の知識を活用して未知の全金属を同定できた生徒は約4割に留まった。 |