浅山 慧
アサヤマ アキラ ASAYAMA Akira 所 属 札幌校 職 名 講師 |
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発表年月日 | 2020/09 |
発表テーマ | 高校生における可能自己と学習意図の関係を調整する要因の検討 |
会議名 | 日本心理学会第84回大会 |
主催者 | 日本心理学会 |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | オンライン |
開催期間 | 2020/09/08~2020/11/02 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 浅山 慧 |
概要 | 可能自己(こうなりたい,なりたくないなどと想像可能な自己)の活性化は,子どもの学校での学習を促しうるが,そこには様々な変数が関連しており,その効果は一様ではないとされている。そこで本研究では,高校生を対象として,可能自己の活性化が学習意図を強めるための条件について検討した。学習意図に対して可能自己活性化が正の影響を及ぼすための条件として,(a)学校での学習を可能自己の実現や回避のための方略として強く認識している,(b)想起した可能自己が具体的である,(c)想起した可能自己の実現や回避を高く価値づけている,という3つの仮説を立て,これらを検証した。高校1,2年生633名を対象に行った質問紙実験の結果,(a)可能自己と学習との関連をそこまで認知しておらず,(b)可能自己が具体的であり,(c)可能自己の実現をあまり高く価値づけていない場合において,ポジティブな可能自己の活性化が学習意図に対して正の効果をもたらしていた。仮説(b)は支持され,可能自己は具体的であるほど近い将来として表象されることが示唆された。仮説と異なっていた(a)の結果は実験実施時期の観点から,(c)は可能自己のアクセシビリティの観点から解釈された。 |
researchmap用URL | https://doi.org/10.4992/pacjpa.84.0_PP-054 |