川端 美穂
カワバタ ミホ KAWABATA Miho 所 属 旭川校 職 名 教授 |
|
発表年月日 | 2024/08 |
発表テーマ | 共同テーマ:『園内研修の可能性を探る』~私達が大切にしたい実践知の在り方~、個人発表テーマ:「複線経路」と「仮固定」」 |
会議名 | 第15回幼児教育実践学会 |
主催者 | 全日本私立幼稚園幼児教育研究機構 |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京都(大妻女子大学千代田キャンパス) |
開催期間 | 2024/08/23~2024/08/24 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 丸谷雄輔(認定こども園札幌ゆたか幼稚園理事長・園長)、長谷部静(認定こども園札幌ゆたか幼稚園学年リーダー・保育教諭)、川端美穂(北海道教育大学教授) |
概要 | 札幌ゆたか幼稚園の「園内研修」の事例を通して、 よりよい保育実践を求めて行われている日々の研修のなかで、「実践知」がどのように紡がれているのか、園内研修のあり方に着目して可能性や課題を検討した。2024年5月から6月にかけて、保育実践と職員ミーティングに「園に時々取材に来る人」として参加し、子どもと保育者、保育者間のやりとりを記録し、それをもとに事例として書き起こした。共同研究者の長谷部リーダーによる、1 ~3年目の実践者の「語り」の収集と平行して、実践者たちの毎日の研修の事実「そこでどのようなやりとりが起こっているのか」を見直しつつ、「内側から」意味を探った。内容分析の結果、ゆたか幼稚園では、その日の実践直後に行われる「今日の保育」、全職員輪番で多様なテーマについて発表する「10分研修」、半期に1度のペースで、各保育者が子どもとの「接面」での心の動きをエピソードに描く「エピソード記述」の読み合い研修など、多種多様な研修が行われており、それぞれの保育者の内側に生じてくる問題意識を抱えながら、「よいよい」実践を模索する経路が複数存在していることが確認できた。研修中の保育者たちの語りの内容分析(頻出語やコミュニケーションの特徴)の結果、ゆたか幼稚園の研修から浮かぶ教育実践像は、『正しい』考え方、理解を共有しようというより、仲間とともに「問い」を立て続けるようなイメージであり、「答え」は一人ひとりに預けられていたことから、チームとしてのあり方を常に意識しつつ、集団に合わせる個人ではなく、自分なりの価値選択や判断ができる主体を作ることに主眼が置かれているようであった。 |
備考 | 口頭発表【Ⅰ】 9:00~10:30 |