浅山 慧
アサヤマ アキラ ASAYAMA Akira 所 属 札幌校 職 名 講師 |
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発表年月日 | 2024/09 |
発表テーマ | 1人称・3人称視点のエピソード的未来思考が現象学的連続性,解釈レベル,遅延価値割引に及ぼす影響 |
会議名 | 日本心理学会第88回大会 |
主催者 | 日本心理学会 |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 熊本 |
開催期間 | 2024/09/06~2024/09/08 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 浅山 慧, 湯 立, 長峯 聖人, 三和 秀平, 海沼 亮, 外山 美樹 |
概要 | 本研究は視覚的視点を考慮して,エピソード的未来思考が遅延価値割引を抑制するメカニズムを検討することを目的とした。そこで本研究では,1人称視点のエピソード的思考が現象学的連続性を高め,3人称視点のエピソード的思考が解釈レベルを高めることで,遅延価値割引が抑制されるというプロセスが,エピソード的未来思考の場合において成り立つという仮説を検証した。2(エピソード的未来思考条件,統制条件)×2(1人称条件,3人称条件)の参加者間計画で,成人295名を対象にweb上で質問紙実験を実施した。エピソード的未来思考条件の参加者は,1人称または3人称視点で未来の出来事を想像し,その内容を詳しく記述し,質問項目に回答した後,遅延価値割引課題を実施した。統制条件の参加者は,同様の手続きで過去の出来事を想起し,質問項目や課題に回答した。分析の結果,エピソード的未来思考が遅延価値割引を低減させる効果は再現されなかった。さらに,視覚的視点の操作は,現象学的連続性や解釈レベルと関連していなかった。方法論的な問題として,遅延価値割引課題時にもエピソード手がかりを提示し続ける必要性があった可能性などが考察された。 |