川俣 智路
カワマタ トモミチ KAWAMATA Tomomichi 所 属 教職大学院(札) 職 名 准教授 |
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発表年月日 | 2024/06 |
発表テーマ | 情報疲労と孤立感に苦しむ養育者たち〜スクールカウンセラーとして出会った不登 校の生徒と母親への面接から |
会議名 | 日本思春期青年期精神医学会第36回大会 |
主催者 | 日本思春期青年期精神医学会 |
発表区分 | 学会発表 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 大阪 |
開催期間 | 2024/06/29~2024/06/30 |
種別 | 国際的又は全国的規模 |
発表者・共同発表者 | 話題提供:黒木俊秀(中村学園大学)、補永栄子(大阪大学大学院・連合小児発達学研究科)、川俣智路(北海道教育大学)
指定討論:関谷秀子(法政大学/ 初台クリニック) 司会:近藤直司(大正大学名誉教授)、尾﨑 仁(兵庫県立ひょうごこころの医療センター) |
概要 | 近年、テクノロジーは人々の生活により深く浸透するようになり、誰もがインターネ
ットを通じて子育て、精神医学、メンタルヘルスに関する情報に容易にアクセスできるよ うになった。また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やオンライン会議シス テムなどを通じて、どこにいてもいつでも他者とコミュニケーションを取ることが可能と なった。新型コロナウイルス感染症の流行の影響もあり、ヴァーチャルなコミュニケーシ ョンは人々の生活に密接に関わるようになり、近年ではオンラインでの診察や面接の報告 が行われている(例えば荻本, 北山他、2021)。特に子育て中の養育者にとっては、様々 な情報やつながりが以前よりも容易に得られるようになったと言える。 情報やコミュニケーションが以前よりも格段に手に入りやすくなったことは、思春期の 子を持つ養育者にとってはどのような影響を及ぼしているだろうか。演者が心理職として 思春期の子を持つ養育者たちと学校で関わっている中では、まるで専門家のように様々な 知識をネット上から得ている、あるいは様々な人たちとSNSを通じて交流している養育者 としばしば出会ってきた。しかし、そうした養育者は豊富な知識や交流で得た情報に戸惑 い、自分の家族には当てはまらない、私たちは誰にもわかってもらえないと考え自身の孤 立を深めてしまう場面にしばしば出会ってきた。養育者や子ども自身にとって、情報が容 易に手に入り、コミュニケーションを取る相手の選択肢が広がっている一方で、当事者を 取り巻く状況が変わらず、むしろ悪化しているように見えるという矛盾が生じているので はないだろうか。 不登校の子どもたちとその養育者が抱える情報疲労と孤立を私たちはどう理解して支援 していけば良いのだろうか。本報告では、スクールカウンセラーとして不登校に直面した 生徒と養育者への面接経過を通して、現代の養育者の抱える学校、社会の状況、及びその 困難についてどう理解し支えていけば良いか検討したい。 |