川俣 智路
  カワマタ トモミチ   KAWAMATA Tomomichi
   所  属   教職大学院(札)
   職  名   准教授
発表年月日 2024/10
発表テーマ UDLを経験することを子どもたちとその教員はどう捉えるか 〜UDL実践が学習者に与える影響の検討〜
会議名 日本LD学会第33回大会
主催者 日本LD学会
発表区分 学会発表
発表形式 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
単独共同区分 共同
国名 日本
開催期間 2024/10/19~2024/10/20
種別 国際的又は全国的規模
発表者・共同発表者 企画者, 話題提供者:川俣 智路、司会者:中林浩子、話題提供者::國嶋 朝生、髙原 隼希、指定討論者:バーンズ亀山 静子
概要 学びのユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning, 以下UDL)はアメリカの学習支援に関しての研究と実践を提供する団体であるCASTが提唱している、すべての学習者が自らの学びを舵取ることができるように育成するための学習環境デザインのための理論的な枠組みである。近年では日本においても、個別最適な学び・協働的な学びへの取り組みの中で、UDLへの注目は高まっており授業実践の報告も増えている。
 UDLの目的は先に述べたとおり学習者、すなわち学校ならば児童生徒を「学びのエキスパート」に育てることである。しかし松戸(2021)でも報告されているように、日本においてUDL実践として報告されているものの多くが「教師がどのようなオプション(学びの選択肢)を提示したか」、あるいは「特定の教科においてどのような複数の方法を用いたか」という点が重視されており、児童生徒が学習者としてどう変容したか、そして児童生徒の学びがどう変容したかについては十分に検討がなされていない。
 またUDL実践に取り組む際の“教員の葛藤”としてよく言及されることが、実践の継続性についてである。たとえば、小学校において担任をしている間にUDLに取り組んだとしても、その後担任をする教員がUDLを実践しないのであれば、児童は混乱して学ぶことへの適応が悪くなるのではないか。中学校において特定の教科ではUDLを実践しても他の教科では実践していなければUDLを実践する意味がないのではないか。UDL実践の研究においては、こうした点について詳しく検証したものはまだない。
 そこで本シンポジウムでは、UDL実践に取り組むことにより児童の学びがどう変容しそれが学習者としてのどのような変化につながったのか、UDL実践を経験した児童がその後学習者としてその経験をどう捉えているか、これらの3つの話題提供を通して、UDL実践が学習者として児童生徒に与える影響を検討し、改めて学びのエキスパートを育てるという観点からUDLを実践する意味について考えたい。
 なお本研究は個人情報及び倫理面に配慮して実施されている。研究実施の際には、学校長を通じて児童をや保護者に研究の趣旨やデータの管理について同意を得ている。また今回の発表と掲載に当たり、関係者の同意を得ている。利益相反関係はない。