(最終更新日:2021-06-23 12:00:13)
  宮崎 悠
  ミヤザキ ハルカ   MIYAZAKI Haruka
基本情報
   所  属   函館校
   職  名   准教授
   所属講座   社会科教育
   電話(D・I)  
学位
1. 2008/03/25
博士(法学)(北海道大学大学院法学研究科)
2. 2004/03/25
修士(法学)(北海道大学)
3. 2002/03/25
学士(法学)(北海道大学)
所属学会
1. 2014/07~ 日本ユダヤ学会
2. 2013/06~ 比較政治学会
3. 2012/06~ 日本国際政治学会
4. 2010/03~ 現代史研究会
5. 2006/11~ 東欧史研究会
現在の専門分野
国際関係論, 政治学, 思想史
ヨーロッパ国際政治史, 政治思想史, 国際政治 (キーワード:ナショナリズム、ポーランド史、ポーランド=ユダヤ史、境界研究、文化政策、占領史) 
研究テーマ
1. 2020/04~2023/03  第二次世界大戦以前の中東欧・ロシアにおける反ユダヤ主義・ユダヤ人迫害の比較研究 国内共同研究 
2. 2020/02~  米軍政府統治期における文化政策:戦後沖縄における文芸復興の諸要因 国内共同研究 
3. 2016/04~2019/03  ソ連・東欧におけるホロコーストの比較研究 国際共同研究 (キーワード:ホロコースト研究、ポーランド・ユダヤ史)
4. 2015/04~2018/03  戦間期中欧論の比較研究:民族自決原則と欧州統合の起点としての地域再編論 国内共同研究 
5. 2014/04~2018/03  「ユダヤ自治」再考――アシュケナージ文化圏の自律的特性に関する学際的研究 国内共同研究 (キーワード:ポーランド・ユダヤ関係史)
6. 2014/04  戦間期の国際秩序形成におけるソ連の役割:その周縁部の構造と現実 国内共同研究 (キーワード:西欧、ドイツ、ソ連の狭間の東欧)
研究内容
戦間期ヨーロッパにおいて、東・中欧の新興諸国におけるマイノリティの問題は、国内および国際秩序を揺るがす問題の一つであった。19世紀から20世紀にかけての世紀転換期における、ポーランド・ナショナリズムの起源と性質は、「現代ポーランド建国の父」とされるロマン・ドモフスキ(Roman Dmowski, 1864-1939)の思想に端的に表されている。それは、ロシアとドイツという二つの大国に挟まれたポーランドが、かつては自分自身が多民族で構成される「大国であった」という過去の自己イメージを脱却し、一民族のための国民国家の創出へと舵を切る中で生じたものであった。
 ドモフスキらのポーランド・ナショナリズムが「多民族的帝国」から「ポーランド人の国民国家」への変化を訴えた時期に、旧ポーランド=リトアニア共和国の領域内においては、「ポーランド人」以外のアイデンティティを持つ人々、あるいは「ポーランド人」の自意識を持ちながらも範疇から除外された人々が、それぞれの「民族運動」を高揚させていた。19世紀末から戦間期にかけて、マイノリティ集団の中でも重要な問題と認識されていたのが、「ユダヤ人の問題」であった。
 国民国家化しようとするポーランド社会において、「排除される側」だったユダヤ人の反応は、一様ではなかった。第一次大戦から戦間期、ポーランド独立運動が盛んになった時期に、つまり、ユダヤ人が「ポーランド人」のカテゴリから排除されていく時代に、「ユダヤ人」にカテゴライズされた人々は、どのように対処したのだろうか。
 本研究は、1919年から1939年迄の戦間期ポーランドにおけるユダヤ人マイノリティの活動、特に在野の歴史家達が、ポーランドの一国史が形成されるのに対抗し、あるいは意義を申し立てる形で、どのように歴史叙述を試みたのかを検討する。その際、第二次大戦期に「オネグ・シャバット」として知られることになる記録活動組織の中心となった歴史家エマニュエル・リンゲルブルム(Emanuel Ringelblum,
1900-1944)の描いたユダヤ=ポーランド関係史観が、国際情勢の危機の中で変容を余儀なくされる過程を事例として取り上げる。
担当講義
・国際政治学
・国際協働概論IV(国際関係概論)
・国際関係論
・国際政治理論
・海外スタディーツアー(ポーランド)
・地域プロジェクト
・アカデミックスキル
・グローバル人材論
著書、学術論文
1. 2010/03 著書  『ポーランド問題とドモフスキ:国民的独立のパトスとロゴス』  1-318頁 (単著) 
2. 2017/03 著書  「戦間期ポーランドにおける自治と同化」『ユダヤ人と自治』所収(第八章) 『ユダヤ人と自治:中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡』 217-244頁 (共著) 
3. 2017/10 論文  アイザイア・バーリン「二つの自由概念」の歴史的背景 現代思想 45(19),233-245頁 (単著) 
4. 2015/11 論文  戦間期ポーランドのマイノリティと居住地:アポリナルィ・ハルトグラスの残留型シオニズム 地域研究 16(1),196-214頁 (単著) 
5. 2011/11 論文  A.ハルトグラス『領土と民族』より : ポーランド・シオニズムの一事例 境界研究 2,173-188頁 (単著) 
6. 2007/01 論文  国民的独立のパトスとロゴス(3・完)ドモフスキのパトリオティズム1893-1908年 北大法学論集 57(5),133-191頁 (単著) 
7. 2006/09 論文  国民的独立のパトスとロゴス(2)ドモフスキのパトリオティズム1893-1908年 北大法学論集 57(3),279-302頁 (単著) 
8. 2006/07 論文  国民的独立のパトスとロゴス(1)ドモフスキのパトリオティズム1893-1908年 北大法学論集 57(2),920-881頁 (単著) 
9. 2013/12 論文  素晴らしき新世界の遊撃 : 『政治評論』とユダヤ人問題、2007-2013年 成蹊法学 (79),97-123頁 (単著) 
10. 2020/01 論文  英国におけるポーランド移民史の評価  (276),31-35頁 (単著) 
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月刊誌、書評、報告集及びコラム
1. 2020/07 ポーランド大統領選挙2020――1回目の投票日をおえて(シノドス)
2. 2020/04 〔書評〕エヴァ・ホフマン著、小原雅俊訳『シュテットル:ポーランド・ユダヤ人の世界』(みすず書房、2019年、368頁)(スラヴ学論集(2020/vol.23))
3. 2020/01 栗原貞子さんの詩から(図書新聞(3429号))
4. 2019/12 新刊紹介 エヴァ・ホフマン著『シュテットル――ポーランド・ユダヤ人の世界』(ユダヤ・イスラエル研究(第33号))
5. 2019/04 ポーランド・グダンスク市長選――ビェドロンの「春」の衝撃(『世界』(岩波書店)、2019年5月号、31-34頁)
6. 2019/01 グダンスク市長襲撃事件(シノドス(2019.01.28.))
7. 2018/06 書評 イリーナ・パウエル『ホロコーストを生き抜く』彩流社(図書新聞)
8. 2018/02 ポーランドにおけるホロコーストの諸相(『人文論究』第87号92頁)
9. 2017/08 ロジャー・パルバース監督『星砂物語』:どうにか自由であろうとした人々が残した光跡を再生する(『図書新聞』3315号、7頁)
10. 2017/07 歴史から何を学ぶべきか ホロコースト研究者による回顧録的読書案内:マイケル・マラス著『ホロコーストに教訓はあるか』(週刊読書人)
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学会発表・講演
1. 2021/05 琉球における外交儀礼と主体性(北海道大学戦後沖縄政治研究プロジェクト)
2. 2021/03 アンジェイ・ワイダ監督『サムソン』Samsonにみる戦間期アカデミアの反ユダヤ暴動(「第二次世界大戦以前の中東欧・ロシアにおける反ユダヤ主義・ユダヤ人迫害の比較研究」研究会)
3. 2021/02 謝名利山が見た琉球とそれを取り巻く世界秩序:冊封体制における外交儀礼の成立と継承(北海道大学戦後沖縄政治研究プロジェクト)
4. 2020/11 「国民民主党の反ユダヤ主義は共有されていたのか:I.J.パデレフスキの思想からの検討」(日本ユダヤ学会第17回学術大会)
5. 2018/10 Nationalism and Catholic Images in Postwar Poland(Symposium "The Holocaust in the Soviet Union and Eastern Europe")
6. 2018/01 History as a Resource of the Populist Radical Right: The Long-Term Aftermath of Anti-Semitic Campaigns(Polish-Jewish Relations and Anti-Semitism in Interwar Poland)
7. 2017/12 ポーランドにおけるホロコーストの諸相(函館人文学会年次大会2017)
8. 2017/12 ポーランド史における『記憶の共有』とユダヤ人問題(政治学研究会)
9. 2017/02 戦間期ポーランドにおけるユダヤ自治と同化(第48回 駒場国際政治ワークショップ)
10. 2017/01 Who Can Become a Member of the Yiddish Nation? The Conditions of Nationalism(国際ワークショップ「イディシズムとイディッシュ・ネイションの創造」Yiddishism and Creation of the Yiddish Nation)
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受賞学術賞
1. 2008/03 北海道大学女性研究者支援室 北海道大学大塚賞
外部補助金等
1. 2016/04~2019/03  ソ連・東欧におけるホロコーストの比較研究 (基盤研究(B))
2. 2015/04~2018/03  戦間期中欧論の比較研究:民族自決原則と欧州統合の起点としての地域再編論 (基盤研究(C))
3. 2014/04~2017/03  「ユダヤ自治」再考――アシュケナージ文化圏の自律的特性に関する学際的研究 (基盤研究(B))
職歴
1. 2008/04~2010/03 北海道大学 法学研究科 助教
2. 2013/04~2014/03 成蹊大学 法学部政治学科 助教
3. 2014/04~2019/03 北海道教育大学 教育学部国際地域学科 講師
4. 2019/04~ 北海道教育大学教育学部国際地域学科 准教授
社会における活動
1. 2020/03~2020/03 多文化共生に関するワークショップ
2. 2018/08 8月6日の平和教室