(最終更新日:2024-07-03 10:45:14)
  菅原 利晃
  スガワラ トシアキ   SUGAWARA Toshiaki
基本情報
   所  属   札幌校
   職  名   教授
   所属講座   国語教育
   電話(D・I)  
学位
1. 1994/03/15
修士(教育学)(北海道教育大学)
2. 1990/03/15
学士(教育学)(北海道教育大学)
所属学会
1. 2018/04~ 語学文学会
2. 2018/04~ 北海道高等学校国語教育研究会
3. 2016/04~ 鈴屋学会
4. 2014/04~ 全国大学国語教育学会
5. 2008/04~ 日本国語教育学会
6. 2002/04~ 北海道高等学校教育研究会
7. 1992/04~2023/03 伝承文学研究会
8. 1990/04~2018/03 北海道国語教育学会
9. 1989/10~ 解釈学会
現在の専門分野
国語科教育学(教師教育を含む), 小学校・中学校・高等学校における伝統的な言語文化(古典)及び文学教材(物語・小説教材)の系統性に関する実践的研究, 説話文学研究(歌人の伝承と受容、書誌学的研究を含む) (キーワード:国語科教育学、教師教育、伝統的な言語文化、古典に親しむ、文学教材(物語・小説教材)、小学校・中学校・高等学校の接続・連携、新しい時代に対応する教材研究、女流歌人(小式部内侍、伊勢大輔)、往来物・女子教訓書、説話文学) 
研究テーマ
1. 2023/04~  主体的に読みを深める読書及び古典の授業に関する小中高大の連携的・実践的研究 個人研究 
2. 2021/04~  文学研究と国語教育(理論と実践の往還について) 個人研究 
3. 2019/04~2022/03  「見方・考え方」を働かせて古典に親しませる授業に関する小中高大の連携的研究 研究代表者 科研費・基盤研究(C)(19K02827) 国内共同研究 (キーワード:古典に親しむ、徒然草、小中高大連携、見方・考え方)
4. 2019/04~2020/03  「読むこと」の意義を考えることを通して古典に親しませる授業の連携的研究 平成31年度日教弘本部奨励金(公益財団法人日本教育公務員弘済会) 研究代表者 個人研究 (キーワード:古典に親しむ、徒然草、論語、小中高大連携、読書)
5. 2018/04~  現代に通じる教訓を通して古典に親しませる実践的学習指導の研究 個人研究 (キーワード:古典に親しむ、徒然草、教訓)
6. 2018/04~  児童文学教材における「語り」の構造に関する研究 個人研究 (キーワード:児童文学教材、語り、杉みき子)
7. 2018/04~  多文化共生社会を基底とするカリキュラム構築 国内共同研究 
8. 2018/04~  柳田国男監修高等学校国語科教科書所収教材の連携的・実践的研究 研究分担者 科研費 基盤研究(C) (18K02517)(研究代表者:佐野比呂己) 国内共同研究 (キーワード:柳田国男、教科書、高大連携)
9. 2017/04~2018/03  「説話」の教材化に関する研究 個人研究 (キーワード:伝統的な言語文化、古典に親しむ、説話文学)
10. 2016/04~2017/03  『源氏物語』を現代の高校生に近づけ親しませる授業に関する研究 個人研究 (キーワード:伝統的な言語文化、古典に親しむ、『源氏物語』)
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研究内容
・ 生涯にわたって古典に親しむ態度を育てる授業に関する実践的・実験的研究 生涯にわたって古典に親しむために必要なものは、自分から自分への伝承と享受という方法により、一個人が一度読んだ古典をそのときの状況・環境にあった形で読み直し、自分から自分へ伝え直す際に、そのときの自分の状況・環境に置き換えられるかどうか、価値を問い直し見きわめながら、個人の必要に応じて場合によっては関係づけながら主体的に実際的に読み直すことができるかということである。

・ これからの時代に求められる国語科の教材研究 新しい時代に応じた教材研究において目指すべきことは、児童生徒自身が教材の価値を認め、活用し、自分のものにすることができるようにすること、いわば「学習材化」であり、学習者自身はもとより、友だちや保護者あるいは教師も含めた他者をも、一連の「学び」の中に巻き込むことである。「教材で」学ぶこと、「教材を」学ぶことで本質に触れさせること、対話を通して「教材に」「教材と」学ぶことを主眼に置いた教材研究を提示する。

・ 児童文学教材における「語り」の構造に関する研究―杉みき子「わらぐつの中の神様」(小学校五年)を通して―  本研究は「語り」についての考察であるが、「語り」という見方・考え方を児童に与えることにより学習効果を期するものである。児童文学教材における「語り」の構造を、実際の小学校の授業に取り入れる際には、学習者の発達段階にあわせて文学研究の方法を児童が受け入れしやすい形に手直しするなどの、教材研究、授業研究が必要である。

・ 井上ひさし「握手」の授業に関する研究―表現の比較を通して読解を深めさせる授業の試み― 生徒の主体的な学習活動を高めるために、表現の比較という学習活動をとりいれたものである。文章を比較するという学習活動は、小説での心情の把握などに関する箇所、特に主題に関わる箇所の読解を深めさせるという点で、有効に活用できる学習指導方法である。

・ 梶井基次郎「檸檬」の「語り手」に関する研究 「語り」に関する学習課題を設定し考察したものである。特に、なぜ檸檬にまつわる話を語ったのかという問いをもうけることにより、「語る」という行為によって「語り手」に生じる心の在り方について考えさせた。「檸檬」の授業では、まず生徒に確実で正確な読みをさせる土台としての段階があり、次に生徒の多様な読みを認め共有させる段階がある。

・ 郷土に関わる伝統的な言語文化の学習指導に関する研究―アイヌ民話を教材として― 教材化のポイント ・自然との共生について考えをもったり、豊かな心(教え・ユーモア)をもったりすることができる。 ・民話を取り扱う学習によって、児童はアイヌ文化に対して親しむことができる。 ・歴史が短いと言われる北海道の地でも、日本の昔話とアイヌ民話との共通点を見つけることで郷土に関わる伝統としての発見や驚きが生まれる。 ・登場人物の行動から、教訓を読みとることができる。

・ 『源氏物語玉の小櫛』を教材として古典を生徒自身を近づけ親しませる実践 『源氏物語玉の小櫛』は、単に本居宣長の『源氏物語』の評価を読み解くだけのものではなく、学習者たる生徒が今まで学び得た『源氏物語』あるいは広く物語文学に対する自分なりの評価を持ちうることのできる教材である。文学理論にもとづいて文学作品などを想像し、共感することによって古典に親しむことも可能なのである。

・ 生徒の進路意識を喚起させ古典に親しませる授業 『源氏物語』の少女の巻の授業において、光源氏の我が子夕霧への教育方針を読み取らせ、生徒自らの進路への意識を考えさせ、より古典を身近に感じ取ることができた。光源氏親子の進路への考えを読むことで、自分の進路考察にとってヒントとなりうるような点を見出すことができて、それを自分の進路実現に向けて生かすことができれば、さらに一歩踏み進んで古典に親しんだことになり、古文学習の効果は大いにあるものと考える。

・ 漢文を生徒の日常に近づけ親しませる学習指導 漢文教材「寓話」には、寓意・教訓がある。実際の授業では、生徒は、「寓話」と自己の体験との繋がりを意識し古典とじかに対話・対峙することによって古典に「親しむ」ことができた。それには、寓意・教訓と自己の体験とを結びつける力が必要であるが、具体的には、生徒の持つ「想像力」や、自己の体験を見つめ直そうとする「生活力」、文章に表現する「創造力」などが必要である。
担当講義
(学部)
初等国語 A
初等国語 B
小学校国語科教育法 C
小学校国語科教育法 D
初等国語科教育法C
初等国語科教育法D
中学校国語科教育法III
中学校国語科教育法IV
中等国語科教育法Ⅲ
教職論 D
倫理・人権 D
基礎実習 D
国語の基礎
言葉の発達と教育I
言葉の発達と教育Ⅱ
国語科研究法B
日本文学研修
教育フィールド研究IV *D
教職実践演習D
(大学院)
国語科教育学特論Ⅱ
国語科教育学特別演習Ⅱ
(教職大学院)
教科内容の体系(国語科教育)Ⅰ
教科内容の体系(国語科教育)Ⅱ
教科教育研究の理論(国語科教育)Ⅱ
教科教育研究の実践と展開(国語科教育)Ⅰ
教育実践研究プロジェクトⅠ
教育実践研究プロジェクトⅡ
教育実践研究プロジェクトⅢ
教育実践研究実習Ⅰ
教育実践研究実習Ⅱ
実践論文
著書、学術論文
1. 2024/07/10 論文  「生涯にわたって古典に親しむ態度」を育てる授業に関する実践的・実験的研究―自分から自分への伝承と享受という方法― 『月刊国語教育研究』 59(627),48-55頁 (単著) 
2. 2023/03/31 論文  古典を学ぶ意義について―本居宣長から、内田樹まで― 札幌国語教育研究 (31),1-13頁 (単著) 
3. 2023/03/24 論文  説話文学の魅力を学び、楽しむ授業 ―『今昔物語集』巻第二十七「近江国安義橋の鬼、人を噉ふ語 第十三」の授業をもとに― 『国語論集』 20,31-41頁 (単著) 
4. 2022/03/31 論文  問い「古典は本当に必要なのか」/答え「古典を社会や自分との関わりの中で生かしていく」――ICTを用いて高校生と考える―― 札幌国語教育研究 (30),19-35頁 (単著) 
5. 2022/03/24 論文  翻刻『孝貞教訓群玉百人一首千歳宝』『泰平百人一首教鑑』(抄)――「本朝賢女鑑」について――  19,14-31頁 (単著) 
6. 2021/12/20 著書  説話文学と古典教育―理論と実践の往還をめざして―   (単著) Link
7. 2021/09 論文  大村はまの札幌での講演について ―「おしゃべりハマちゃん」「教師の話」「子供を知るということ」― 『札幌国語研究』 (26),1-28頁 (単著) 
8. 2021/03/24 論文  『十訓抄』『寝覚記』共通話における評語一覧 『国語論集』 (18),14-46頁 (単著) 
9. 2021/03/24 論文  柳田国男監修高等学校用国語科教科書所収教材「ろくをさばく」の出典に関する考察 ―瀧川政次郎『裁判史話』をめぐって― 『国語論集』 (18),291-299頁 (単著) 
10. 2021/03/01 論文  古典文学研究と古典教育 ―理論と実践の往還について― 『札幌国語教育研究』 (29),4-22頁 (単著) 
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月刊誌、書評、報告集及びコラム
1. 2022/02 今、問い直される古典学習の意義とは(『教育科学国語教育』明治図書、866号、令和4年(2022)2月1日、54-57頁)
2. 2020/09 『大鏡』「鶯宿梅」歌説話の教材化について ―新学習指導要領における「見方・考え方」に関わって―(和泉書院『いずみ通信』45号 令和2年(2020)9月 9頁~10頁)
3. 2018/10 郷土に関わる伝統的な言語文化の学習指導の構想 ―アイヌ民話を教材として(小学校5,6年)― <多文化共生社会を基底とするカリキュラム構築;アイヌ文化を国語科に>(第135回全国大学国語教育学会要旨集 337頁~338頁)
4. 2016/03 文部科学省検定済教科書
『精選国語総合』現代文編・古典編 17教出国総340・341
教科書(教育出版 現代文編 総頁数1頁~304頁 古典編総頁数1頁~208頁)
5. 2015/01 登場人物へのインタビューをとおして作品を読み深める ―魯迅『故郷』を題材に(教育出版 『中学国語通信  道標』臨時増刊号 16頁~19頁)
6. 2014/04 中高一貫校における古典の授業 ―同一古典教材『竹取物語』を用いる場合の敬語の指導について―(数研出版 『数研国語通信つれづれ』第25号 6頁~13頁)
7. 2012/04 格助詞「より」に着目させる「おくのほそ道」の授業 ―同一古典教材を用いる場合の中高一貫校の学習指導について―(『数研国語通信つれづれ』(数研出版)第21号 10頁~13頁)
8. 2011/06 「山月記」の授業 ―そのときの李徴の心は人か虎か―(『国語教室』(大修館書店)第93号 11頁~15頁)
学会発表・講演
1. 2023/10 「古典は本当に必要か」の議論は本当に必要か―古典の読解と読書―(釧路国語教育学会)
2. 2023/04 生涯にわたって古典(読書)に親しむこととはどういうことか ―〈言語文化の担い手〉となるために―(札幌国語教育研究会 第47回例会)
3. 2023/02 小学校6年『海の命』教材研究の視点から(札幌国語教育研究会第45回例会)
4. 2022/11 これからの時代に求められる国語教育について-新科目『古典探究』の授業づくりを中心に­-(講演)(令和4年度胆振管内高等学校教育研究会国語部会研究会)
5. 2022/06 宮澤賢治国語科教材の基礎的研究―「ありときのこ」の教材化について―(札幌国語教育研究会第39回例会)
6. 2022/05 古典を学ぶ意義について―本居宣長から、内田樹まで―(釧路国語教育学会)
7. 2022/05 問い「古典は本当に必要なのか」/答え「古典を社会や自分との関わりの中で生かしていく」(札幌国語教育研究会 第38回例会)
8. 2022/02 大村はまの札幌での講演について(札幌国語教育研究会 第35回例会)
9. 2022/01 これからの時代に求められる国語科教育について(講演)(令和3年度根室管内高等学校教育研究会教科部会(国語科部会)講演)
10. 2022/01 説話文学と古典教育―理論と実践の往還をめざして― 「鬼」おもしろかった説話の授業 (講演)(札幌国語教育研究会第34回特別例会)
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外部補助金等
1. 2019/04~2022/03  「見方・考え方」を働かせて古典に親しませる授業に関する小中高大の連携的研究 (基盤研究(C) 研究課題番号:19K02827 研究代表者)
2. 2019/04~2020/03  「読むこと」の意義を考えることを通して古典に親しませる授業の連携 的研究 (平成31年度「日教弘本部奨励金」 研究代表者)
3. 2018/04~2021/03  柳田国男監修高等学校国語科教科書所収教材の連携的・実践的研究 (基盤研究(C) 研究分担者)
4. 2015/04~2017/03  柳田国男監修高等学校国語科教科書所収教材の実験的・連携的研究 (基盤研究(C) 研究協力者)
5. 2015/04~2016/03  『源氏物語玉の小櫛』を教材として古典に近づけ親しませる授業の研究 (奨励研究  研究課題番号:15H00117 研究代表者)
6. 2012/04~2013/04  柳田国男監修高等学校国語科教科書所収教材の連携的研究 (基盤研究(C) 研究協力者)
職歴
1. 1990/04~1992/03 北海道旭川北高等学校 教諭
2. 1993/04~1994/03 北海道札幌北高等学校 教諭
3. 1994/04~2018/03 希望学園北嶺中学校・高等学校 教諭
4. 2008/04~2008/07 北海道教育大学札幌校 非常勤講師
5. 2009/07~2009/07 北海道教育大学札幌校 非常勤講師
6. 2009/10~2009/11 北海道教育大学札幌校 非常勤講師
7. 2010/11~2011/01 北海道教育大学札幌校 非常勤講師
8. 2011/11~2011/12 北海道教育大学札幌校 非常勤講師
9. 2012/10~2013/01 北海道教育大学札幌校 非常勤講師
10. 2013/08~2013/08 北海道教育大学釧路校 非常勤講師
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資格・免許
1. 1990/03/15 高等学校教諭一種免許状(国語)
2. 1990/03/15 高等学校教諭一種免許状(社会)
3. 1990/03/15 小学校教諭一種免許状
4. 1990/03/15 中学校教諭一種免許状(国語)
5. 1990/03/15 中学校教諭一種免許状(社会)
6. 1994/03/15 高等学校教諭専修免許状(国語)
7. 1994/03/15 小学校教諭専修免許状
8. 1994/03/15 中学校教諭専修免許状(国語)
社会における活動
1. 2022/11~2022/11 令和4年度胆振管内高等学校教育研究会国語部会研究会 講演講師
2. 2022/04~ 北海道教育大学附属札幌小学校教育研究大会 共同研究者
3. 2022/01~2022/01 令和3年度根室管内高等学校教育研究会教科部会(国語科部会)講演講師
4. 2020/07~ 北海道教育大学附属札幌中学校教育研究大会 共同研究者
5. 2019/11 令和元年度十勝管内高等学校教育研究会国語分科会 研究協議会助言者、講演講師
6. 2018/10~ 第74回北海道国語教育研究大会札幌大会 研究協力者
7. 2018/07~ 北海道教育大学附属札幌中学校教育研究大会 研究協力者
8. 2018/05~ 北海道教育大学附属札幌小学校教育研究大会 アドバイザー