(最終更新日:2024-05-10 05:53:42)
  中川 大
  ナカガワ ハジメ   NAKAGAWA Hajime
基本情報
   所  属   札幌校
   職  名   教授
   所属講座   社会科教育
   電話(D・I)  
学位
1. 1988/03/25
文学修士(哲学)(北海道大学)
2. 1984/03/25
文学士(北海道大学)
所属学会
1. 科学基礎論学会
2. 日本科学哲学会
3. 日本哲学会
4. 北海道大学哲学会
5. 北海道哲学会
現在の専門分野
哲学
哲学 
研究テーマ
1.   言語と思考の哲学  
2.   哲学的論理学  
3.   分析哲学の起源  
研究内容
バートランド・ラッセルについての研究を中心に、分析哲学の起源とその形成の歴史について検討している。それに関連して、指示の理論(われわれが他のものではないなにかについて語ったり考えたりするというのはどういうことなのか)、言語と思考の関係(とりわけ、言葉によって考えを表わしたり伝えたりするというのはどういうことなのか)、論理学における記号法の問題(これはとくに、考えたり語ったりすることが不可能であるというのはどういうことなのか、に関わって)などを扱っている。
担当講義
国際理解演習、哲学概論、論理学、哲学特講ほか
講義内容
「哲学演習」では、現代ないし近代の哲学者の著作を講読している。哲学的な議論や発想のしかたを身につけるとともに、論理的な文章を読み解く力を養うことをめざす。「哲学概論」では、記述の作用域を区別できる段階を目標に、現代の言語哲学の基本的な技法や発想について学ぶ。「社会科学入門(論理学)」では、レモン方式の証明図を使って、自然演繹による一階述語論理の習得をめざす。「哲学特講」では、バートランド・ラッセルの初期の哲学を中心に、分析哲学の形成にカント哲学が与えた影響を探る。
授業科目
1. 社会科学入門V(論理学)
2. 哲学演習I
3. 哲学演習II
4. 哲学演習III
5. 哲学演習IV
6. 哲学演習V
7. 哲学演習VI
8. 哲学特講
著書、学術論文
1. 2021/07 論文  「幾何学的な眼」と感覚与件—『青色本』六三〜六四頁を読む— 哲学 (55),57-78頁 (単著) 
2. 2019/01 論文  『論考』における意義と意味の区別 哲学 (53),81-94頁 (単著) 
3. 2014/04 著書  ブーヴレス『規則の力』    
4. 2010/03 論文  感情と道徳―道徳を教えること/教わることという問題に向けて― 『道徳教育の効果的な教育方法』(課題番号19330194)(研究代表者:千葉胤久) 63-73頁 (単著) 
5. 2009/02 著書  岩波講座哲学3 言語/思考の哲学  -頁 (共著) 
6. 2008/07 論文  記述の理論はなにを変えなかったのか―ブラッドリーのラッセル批判を手がかりに― 『哲学年報』 (55),左55-左69頁 (単著) 
7. 2008/02 著書  分析哲学の誕生 フレーゲ・ラッセル  -頁 (共著) 
8. 2006/09 著書  Barwise & Etchemendy 『論理学の基礎と演習』  -頁  
9. 2006/07 論文  論理的真理は総合的か―ラッセルの論理主義― 『思想』 (987),73-87頁 (単著) 
10. 2005/04 論文  方向と意味―ウィトゲンシュタインのカント的転回― 『論理学・数学の哲学的基礎づけに関する実在論、構成主義、物理主義の体系的比較と評価』 9-17頁 (単著) 
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月刊誌、書評、報告集及びコラム
1. 2015/04 G・E・ムーア「判断の本性」(平成22年度~平成26年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書)
2. 2015/04 ムーアと前提(平成22年度~平成26年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書、33-39頁。)
3. 2015/04 ムーアは発狂していたのか(平成22年度~平成26年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書、4-13頁。)
4. 2015/04 意味体・仮説・文法―ブーヴレス『規則の力』を翻訳して。(平成22年度~平成26年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書、14-26頁。)
5. 2009/12 バートランド・ラッセル著、高村夏輝訳『論理的原子論の哲学』(『科学哲学』・2009年・42巻・2号・102-106頁)
6. 2008/02 金子洋之著『ダメットにたどりつくまで』(『哲学』(北海道大学哲学会)(2008年・44号・241-245頁))
7. 2006/12 野矢茂樹著『他者の声 実在の声』(『科学哲学』(2006年・39巻・2号・115-116頁))
8. 2003 服部裕幸著『言語哲学入門』(『科学哲学』・36巻・2号・184-186頁)
9. 2002 感覚与件(日本認知科学会編『認知科学辞典』(共立出版)、150頁。)
10. 2002 検証主義(日本認知科学会編『認知科学辞典』(共立出版)、251頁。)
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学会発表・講演
1. 2020/07 ガードナーの論点回避とブロックの混乱−鏡像反転問題補説(北海道哲学会・北海道大学哲学会共催研究会)
2. 2019/07 鏡の比喩と感覚与件:『青色本』63〜64頁について(北海道哲学会・北海道大学哲学会共催研究発表会)
3. 2018/07 鏡像と方向:カント方位論文250年に少しだけ考える(北海道哲学会)
4. 2016/10 Constituents of a Proposition and What It Is About(Tokyo Workshop on Meinongianism)
5. 2015/07 『論考』における意義と意味の区別(北海道哲学会)
6. 2014/12 ムーアは発狂していたのか(北海道哲学会・北海道大学哲学会合同研究発表会)
7. 2014/12 意味体・仮説・文法―ブーヴレス『規則の力』を翻訳して(北海道哲学会・北海道大学哲学会合同研究発表会)
8. 2013/06 ムーアと前提(科学基礎論学会)
9. 2007 ラッセル:現代哲学への転回点としての(北海道哲学会・北海道大学哲学会合同研究会)
10. 2002 ラッセルのパラドクス100年・(1)―その起源と診断(日本科学哲学会)
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外部補助金等
1. 2010/04~2015/03  英国新実在論の成立についての哲学史的基礎研究 (基盤研究(C))
2. 2007/04~2009/03  道徳教育の効果的な教育方法の開発 (基盤研究(C))
3. 2002~2004  行為と認知の統合理論の基礎 (基盤研究(C)(2))
4. 2001~2004  論理学・数学の哲学的基礎づけに関する実在論、構成主義、物理主義の体系的比較と評価 (基盤研究(C)(1))
5. 1999~2000  分析哲学の起源をめぐる哲学史的基礎研究 (奨励研究(A))
6. 1998~1999  「環境」・「情報」・「生命」の相互連関をめぐる哲学的基礎研究 (基盤研究(B)(2))
7. 1997~1998  前提理論の哲学的基礎 (奨励研究(A))
8. 1996~1997  心の概念と言語・行為・身体 (基盤研究(B)(2))
9. 1996  動的意味論の哲学的基礎 (奨励研究(A))
10. 1994  自然と人間―エコロジーの哲学的基礎の再検討― (一般研究(C))
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職歴
1. 1991/04~2000/03 北海道大学 文学部 助手
2. 2000/04~2007/03 北海道教育大学 教育学部札幌校 助教授
3. 2007/04~2012/03 北海道教育大学 教育学部札幌校 准教授
4. 2012/04~ 北海道教育大学 教育学部札幌校 教授