(最終更新日:2024-04-23 00:14:41)
  星 瑞希
  ホシ ミズキ   HOSHI Mizuki
基本情報
   所  属   札幌校
   職  名   講師
   所属講座   社会科教育
   電話(D・I)  
学位
1. 2018/03/18
修士(教育学)(東京学芸大学)
所属学会
1. 2021/10~ 日本質的心理学会
2. 2021/08~ 高大連携歴史教育研究会
3. 2020/04~ National Council for the Social Studies
4. 2019/04~ 社会系教科教育学会
5. 2019/04~ 日本社会科教育学会
6. 2018/04~ 東京学芸大学社会科教育学会
7. 2018/04~ 日本カリキュラム学会
8. 2018/04~ 日本教科教育学会
9. 2017/04~ 教育方法学会
10. 2017/04~ 全国社会科教育学会
現在の専門分野
教科教育学, 教育学, 教育心理学
歴史教育 (キーワード:歴史教育、シティズンシップ教育、社会文化的アプローチ、歴史論争問題) 
研究内容
歴史教育における市民性育成のあり方を研究しております。

「社会文化的アプローチ」を理論的枠組みとし、子どもたちは学校だけで歴史を学んでいるのではなく、学校には様々な歴史言説や、イメージ、学習観が持ち込まれること、また子どもたちは学校という制度的な文脈の中で歴史授業に参加していることに着目しております。

特に、児童・生徒は、授業内外でいかに「歴史する(doing history)」のか、また学校という文脈において、いかに歴史授業を意味づけるのかということに関心を持ち、研究に取り組んでいます。

現在、『高校生の歴史授業の意味づけに関する研究ーワーチの「媒介された行為」に基づく検討ー』という題目で、博士論文を執筆しております。



★研究の3つの柱★

①歴史授業の意味づけ研究【メイン】

児童・生徒は様々な場で、様々な目的をもって歴史を学んでいますが、学校という制度的な文脈においてはいかに歴史を学んでいるのか?どのように歴史授業を意味づけるのか?教師の意図や目的との一致や乖離はどのように、なぜ生じるのかを研究しています。

○主な業績

星(2019)「生徒は教師の歴史授業をいかに意味づけるのか?ー「習得と「専有」の観点からー」《査読有》
星(2023)「高校生は主権者育成を目標とする歴史授業をいかに意味づけるのかー学習文脈と生徒の特性に着目してー」《査読有》
星(2022)「高校生の歴史授業の意味づけにアイデンティティが与える影響ーウェンガーのアインデンティティ概念に着目して」《学会発表》


②「歴史する(doing history)」研究

人々は決して学校だけで歴史を学ぶわけではありません。歴史マンガやゲーム、家族との会話、過去の人々の顕彰や哀悼といった様々な形で歴史しています。一方で、多くの学校の歴史授業は、多くの知識を正確に暗記する授業となっています。人々の多様な場における「歴史する」と学校での歴史授業(学習)をいかに接続することが出来るのかということを研究しています。また、学校外で「歴史する」ことによってどのような歴史のイメージや認識が形成されているかについても研究しています。

○主な業績

星・鈩・渡部(2020)「歴史する(doing histoy)の捉え方の位相」《査読有》
星(2019)「小学生の歴史に対する素朴イメージとジェンダーバイアス」《査読無》


③歴史意識研究・歴史論争問題学習研究

人々が学校内外で「歴史する」際に、どのような視点から過去を対象化し、また対象化した過去によって私たちの価値観や規範がどのように形成されているのかという点を、「歴史意識(historical consciousness)」に着目して原理的、実証的に研究しています。また、人々の間で歴史意識に相違が生じることで発生する歴史論争問題(「困難な歴史(difficult history))を学校でどのように扱うことが出来るかについても研究しています。特に、アイヌを始めとする日本国内のマイノリティの問題や、日韓の歴史認識問題を対象とし、歴史論争問題に対する倫理的(ethical)判断、生徒が歴史論争問題を学習する際の感情に着目して研究を進めています。

○主な業績

星・小野・松村・渡邊(2021)「現代社会における歴史論争問題に取り組むための授業設計」《査読有》
星(2022)「歴史論争問題学習の指導と評価の方略ー生徒の価値や思想が含まれる言説構築をいかに指導し、いかに評価するかー」《査読有》
星・小野(2022)「日本の朝鮮に対する植民地支配に関する言説を生徒が再構築する歴史授業(일본의 조선에 대한 식민지배의 담론을 학생들이 재구축하는 역사 수업)」《学会発表》
星(2022)「高校生は教室でいかに「困難な歴史」を学ぶのかー生徒が授業中に感じたネガティブな感情に着目してー」《学会発表》
担当講義
中等社会科教育法Ⅰ・Ⅲ(地理歴史)、初等社会A・B、社会科教育演習Ⅰ・Ⅱ、初等社会科教育法A・B・C・D 、
著書、学術論文
1. 2024/04/19 著書  南アフリカの高校の教室における権力のダイナミクス:教師はうまくやっているのか? 世界の論争問題教育: 閉ざされた領域をどう考えるか  (単著) 
2. 2024/04/13 著書  第5章 戦後社会科教育と主権者教育 主権者教育を始めよう――これからの社会科・公民科・探究の授業づくり  (単著) 
3. 2024/04/05 著書  加藤公明「加曽利の犬と印旛の象」 社会科教育事典 第3版 480-480頁 (単著) 
4. 2023/09 論文  日本における社会科教育研究の動向(2022年度)ー社会科教育研究が根ざす多様な科学観に基づく分類の開発ー 社会科教育研究 149,61-73頁 (単著) 
5. 2023/07 論文  中堅高校の1年生は知識構成型ジグソー法を用いた歴史授業をいかに意味づけるのかー学習文脈と生徒のアイデンティティに着目してー 北海道教育大学紀要 教育臨床研究編 74,45-60頁 (単著) 
6. 2023/03/20 論文  高校生は主権者育成を目標とする歴史授業をいかに意味づけるのかー学習文脈と生徒の特性に着目してー 質的心理学研究 (22),83-101頁 (単著) 
7. 2022/12/30 論文  歴史論争問題学習の指導と評価の方略ー生徒の価値や思想が含まれる言説構築をいかに指導し、評価するかー 社会系教科教育学研究 (34),21-30頁 (単著) 
8. 2021/09/29 著書  真正の評価ーテストと評価の新しい科学に向けてー    
9. 2021/03/31 論文  経験されたカリキュラムをめぐる研究動向ー意図されたカリキュラムの具体性と学習文脈に焦点を当ててー 東京大学大学院教育学研究科紀要 (60),393-401頁 (単著) 
10. 2021/03/31 論文  問いの構造図に基づく授業開発の実際と質的改善に関する研究ー生徒の知的性向の成長と教師の授業改善に関する問題提起ー 教育・研究 (34) (単著) 
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月刊誌、書評、報告集及びコラム
1. 2024/03 高大研やSNSに集い、学習する教師たち(『社会科教育』780号、116-119)
2. 2021/07 【書評】リンダ・S・レヴスティック、キース・C・バートン著/松澤剛・武内流加・吉田新一郎訳『歴史をするー生徒をいかす教え方・学び方とその評価』(学藝社会 (37))
3. 2020/11 問いの構造をデザインすることで、歴史と現代をつなげられるか(社会科教育740)
4. 2018/02 大学院生の立場 生徒が学ぶ意味を感じる地理授業 (特集 社会科教師は新科目「地理総合」をどのように受容するのか?) -- (誌上討論・大木実践をこう読む)(実践社会科教育課程研究 (2))
学会発表・講演
1. 2024/02 日本において「慰安婦」はいかに教えられてきたか?(일본에서 위안부는 어떻게 가르쳐져 왔는가)(Korea-Japan Social Studies Teacher Conference)
2. 2023/11 「困難な歴史」研究において学習者の感情はなぜ、いかに研究されてきたのか(第72回全国社会科教育学会全国研究大会)
3. 2023/11 社会科学習者の思考やエージェンシーに着目した実証的・経験的研究の可能性と課題(第72回全国社会科教育学会全国研究大会)
4. 2023/10 日本の歴史教科書に「暴力」はいかに叙述されるか?ー近代における戦争叙述の批判的談話分析ー(日本社会科教育学会 第73回全国研究大会)
5. 2023/08 カリキュラムメーカーとしての歴史教師の養成を目指す教科指導法ー授業の類型論を活用してー(高大連携歴史教育研究会・第9回大会)
6. 2023/01 教師はいかに歴史的な見方・考え方を設定し、生徒はいかに歴史を自分ごととするのか(令和4年度北海道高等教育研究会地歴・公民部会(日本史分科会))
7. 2022/10 高校生の歴史授業の意味づけにアイデンティティが与える影響ーウェンガーのアイデンティティ概念に着目してー(日本教育方法学会第58回大会)
8. 2022/10 高校生は「困難な歴史」をいかに学ぶのか?ー生徒が授業中に感じたネガティブな感情に着目してー(全国社会科教育学会第71回全国研究大会)
9. 2022/10 高校生は学校でいかに「歴史する」のかー生徒の歴史授業の意味づけに着目してー(2022年度北海道教育大学史学会)
10. 2022/08 日本の朝鮮に対する植民地支配に関する言説を生徒が再構築する歴史授業(일본의 조선에 대한 식민지배의 담론을 학생들이 재구축하는 역사 수업)(第10回全国社会科教育学会・韓国社会教科教育学会研究交流(제 10 회 한국사회교과교육학회・일본전국사회과교육학회 연구교류회))
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受賞学術賞
1. 2020/10 全国社会科教育学会 研究奨励賞
外部補助金等
1. 2023/04~2028/03  歴史論争問題学習における「仕方なかった」という反応を減ずる倫理的判断のあり方 (基盤研究(C))
2. 2023/04~2026/03  公的論争問題の議論を活性化するための文脈に応じた評価基準・基準の開発 (基盤研究(C))
3. 2022/08~2024/03  歴史論争問題学習における生徒の感情変化と学習に与える影響 (研究活動スタート支援)
職歴
1. 2019/04~2022/03 中央大学附属中学高等学校 専門学校・小中高等の教員
2. 2021/04~2021/09 東海大学
3. 2021/10~2022/03 高千穂大学
資格・免許
1. 2016/03/18 特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)
2. 2018/03/18 高等学校教諭専修免許状(公民)
3. 2018/03/18 高等学校教諭専修免許状(地理歴史)
4. 2018/03/18 小学校教諭専修免許状
5. 2018/03/18 中学校教諭専修免許状(社会)